人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

藤岡幸夫✕郷古廉✕東京シティ・フィルでシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」「交響曲第2番」他を聴く ~ 都民芸術フェスティバル / ムター ✕ ミュンヘン・フィルのウクライナ支援コンサート

2022年03月18日 07時06分41秒 | 日記

18日(金)。「月刊音楽祭」はツイッターで次のようにツイートしています

「子どもの権利団体『セーブ・ザ・チルドレン』は16日、3月8日のミュンヘン・フィルを中心に行われたチャリティー・コンサートで、333,000ユーロ(約4332万円)の善意が寄せられたと発表した コンサートはヴァイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムターの主導で行われた。このコンサートではウクライナ国歌、ムターをソリストに迎えたベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲』、同『交響曲第5番』などが演奏された ムターは2014年からウクライナの子どもたちとその家族に人道援助も提供している

アンネ=ゾフィー・ムターは人間的にも素晴らしいですね

ということで、わが家に来てから今日で2624日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は16日、ウクライナ侵攻後の欧米の対ロシア制裁強化に関し、欧米がロシアに仕掛けた「経済の電撃戦」は失敗したと強気の姿勢を示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ロシアの経済破綻は時間の問題だということは プーチンが一番よく知っているだろ

 

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」「生野菜とツナのサラダ」「白菜の味噌汁」を作りました トンテキは目玉焼きを乗せると一層美味しいです

 

     

     

         

 

昨夕、東京芸術劇場コンサートホールで「2022都民芸術フェスティバル」参加公演「東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 春を告げて」を聴きました オール・シベリウス・プログラムで、①交響詩「4つの伝説」作品22~第4曲「レンミンカイネンの帰郷」、②ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47、③交響曲第2番 ニ長調 作品43です 演奏は②のヴァイオリン独奏=郷古廉、指揮=藤岡幸夫です

指揮を執る藤岡幸夫は現在、関西フィル首席指揮者と東京シティ・フィル首席客演指揮者を務めています

 

     

 

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつものシティ・フィルの並び。コンマスは戸澤哲夫です

1曲目はシベリウス「交響詩『4つの伝説』」作品22から第4曲「レンミンカイネンの帰郷」です    この交響詩はジャン・シベリウス(1865‐1957)が国民的民族叙事詩「カレワラ」の「レンミンカイネン神話」に基づいて作曲した連作交響詩で、第1曲「レンミンカイネンと鳥の乙女たち」、第2曲「トゥオネラの白鳥」、第3曲「トゥオネラのレンミンカイネン」、第4曲「レンミンカイネンの帰郷」の4曲で構成されています 1896年4月13日にヘルシンキで初演されました

藤岡の指揮で演奏に入ります キレのある弦楽器を中心に、上り坂にあるオーケストラを体現するような活気に満ちた演奏を展開しました

2曲目はシベリウス「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47」です この曲は1903年に作曲され、1904年にヘルシンキで初演されました 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ・ディ・モルト」、第3楽章「アレグロ・マ・ノン・タント」の3楽章から成ります

真嶋雄大氏によるプログラム・ノートによると、シベリウスはヘルシンキ音楽院でヴァイオリンと作曲を学び、ヴァイオリニストを目指していましたが、極度の緊張症のため学内のコンサートで失敗、以降は作曲家を目指したということです

ヴァイオリン独奏の郷古廉(ごうこ  すなお)は1993年生まれ。2013年ティボール・ヴァルガ・シオン国際ヴァイオリン・コンクールで優勝、同時に聴衆賞・現代曲賞を受賞しています

弦楽器群の弱音に乗せて独奏ヴァイオリンが哀愁溢れるメロディーを奏でます 郷古のヴァイオリンは凛として繊細かつノーブルです 第2楽章では冒頭のクラリネット、オーボエ、フルートによる動機を受けて独奏ヴァイオリンが抒情的なメロディーを美しく歌い上げます 郷古の演奏は最弱音から最強音までの幅が広く、ダイナミックな演奏を展開します 第3楽章では、オケのリズムに乗せて躍動感あふれる演奏を繰り広げます 郷古は藤岡 ✕ 東京シティ・フィルの確かなサポートを受けて、技巧を凝らしたスケールの大きな演奏を展開しました

 

     

 

プログラム後半は「交響曲第2番 ニ長調 作品43」です この曲は1902年に作曲され、同年ヘルシンキで初演されました 第1楽章「アレグレット ~ ポコ・アレグロ ~ トランクィロ、マ・ポコ・ア・ポコ、ラヴィヴァンド・イル・テンポ・アル・アレグロ」、第2楽章「テンポ・アンダンテ、マ・ルバート ~ アンダンテ・ソステヌート」、第3楽章「ヴィヴァチッシモ ~ レント・エ・ソウブ ~ ラルガメンテ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モデラート」の4楽章から成ります

全体を聴いた印象では、弦楽器群の渾身の演奏が光ります とくにチェロのトップの2人(長明、香月)などは躍動感に満ち溢れ、死に物狂いで演奏にのめり込んでいました また、フルートの竹山愛、オーボエの本多啓佑、ファゴットの石井野乃香(?)を中心とした木管楽器群の演奏が冴えわたり、ホルン、トロンボーン、トランペット、チューバといった管楽器が分厚いブラス・サウンドを繰り広げていました 藤岡はオケから最大限の力を引き出しスケールの大きな演奏を展開しました オーケストラ・シリーズの掉尾を飾るのに相応しい素晴らしい演奏でした

カーテンコールがありましたが、藤岡は腕時計を指さして「時間がありません。これでおしまい」と言わんばかりに戸澤コンマスを羽交い絞めして、ほとんど拉致状態で舞台袖に引き上げていきました 時計を見るとジャスト21時でした 前日の公演では「休憩時間は15分」としたところトイレの長蛇の列が解消できなかったことを反省して、「休憩時間は20分」とアナウンスしたようで、これが指揮者を慌てさせる間接的な原因になったのではないか、と想像します それにしても、なにも羽交い絞めしなくてもいいのに・・・戸澤さん大丈夫かな

 

     

コメント
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