29日(火)。桜が満開です 昨日 行きつけの整骨院の帰りに、近くの石神井川(北区滝野川)に行って写真を撮ってきました 川では鴨が泳いでいました
ということで、わが家に来てから今日で2635日目を迎え、ベルリンの大統領官邸で27日、ウクライナとの連帯を示すための演奏会が開かれ、ベルリン在住の指揮者、沖澤のどかさんが、急病で降板した芸術監督のキリル・ぺトレンコさんに代わってベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
世界中の指揮者が のどか ら手が出るほど欲しい代役を掴んだ のどか さんでしたね
昨日の夕食は、頂きものの「比内地鶏の炊き込みご飯」をメインに、「豚バラ肉とちぎり厚揚げの和風炒め」「生野菜とモッツァレラチーズのサラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました 炊き込みご飯はおこげが出来ていてとても美味しかったです
毎年7~8月にミューザ川崎で開催されている「フェスタサマーミューザ」のラインアップが発表されました 在京オーケストラを中心に10楽団が参加するほか、例年通り音大オケも出演します。今年の特徴は大阪フィルが初参加することです 主なラインナップは以下の通りです
7月23日(土)15時開演 東京交響楽団「オープニングコンサート」(指揮:ジョナサン・ノット)ラヴェル「ラ・ヴァルス」、ストラヴィンスキー「エボニー協奏曲」他。
24日(日)17時開演 「真夏のバッハⅦ」(パイプオルガン:ジャン=フィリップ・メルカールト)オール・バッハ・プログラム。
26日(火)18時半開演 洗足学園音楽大学(指揮:秋山和慶)オール・ラヴェル・プログラム。バレエ付き。
28日(木)15時開演 神奈川フィル(指揮:大植英次)ストラヴィンスキー「火の鳥」、バーンスタイン「キャンディード」他。
29日(金)19時開演 読売日本交響楽団(指揮:井上道義)ブルックナー「交響曲第9番」、ハイドン「交響曲第45番”告別”」。
30日(土)16時開演 NHK交響楽団(指揮:下野竜也)ベートーヴェン「交響曲第7番」、ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」(三浦文彰)。
8月 2日(火)19時開演 東京都交響楽団(指揮:アラン・ギルバート)ラフマニノフ「交響的舞曲」、プロコフィエフ「交響曲第1番」他。
3日(水)15時開演 新日本フィル(指揮:広上淳一)山本直純音楽特集(「和楽器と管弦楽のためのカプリチオ」他)。
4日(木)19時開演 東京シティ・フィル(指揮:藤岡幸夫)レスピーギ「ローマの松」、コープランド「クラリネット協奏曲」(ストルツマン)。
5日(金)19時開演 大阪フィル(指揮:尾高忠明)エルガー「交響曲第1番」、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」(ラシュコフスキー)他。
7日(日)15時開演 東京フィル(指揮:ダン・エッティンガー)リムスキー・コルサコフ「シェエラザード」、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」(服部百音)他。
9日(火)18時半開演 昭和音楽大学(指揮:田中祐子)ベルリオーズ「幻想交響曲」、フォーレ「ペレアスとメリザンド」より他。
10日(水)15時開演 日本フィル(指揮:現田茂夫)ブラームス「交響曲第1番」、R.シュトラウス「4つの最後の歌」(森谷真理)他。
11日(木)15時開演 東京交響楽団「フィナーレコンサート」(指揮:原田慶太楼)プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」組曲他。
チケットの発売は、①友の会先行(セット券)4月18日、②友の会先行(1回券)4月20日、③Web先行(セット・1回券)4月23日、④一般(セット・1回券)4月28日の各10時からとなっています 私は例年通りオーケストラセット券(全11公演)を取る予定です また音大オケ2公演と真夏のバッハも取ろうと思います
昨夜、東京文化会館小ホールで東京・春・音楽祭 参加公演「ショスタコーヴィチの室内楽」を聴きました プログラムはショスタコーヴィチ①24の前奏曲作品34(ヴァイオリンとピアノ版)、②ピアノ三重奏曲第2番ホ短調作品67、③ピアノ五重奏曲ト短調作品57です 演奏はヴァイオリン=周防亮介、鍵冨弦太郎、ヴィオラ=田原綾子、チェロ=上野通明、ピアノ=北村朋幹です
自席はセンターブロック5列目右通路側です。会場はかなり入っています
1曲目は「24の前奏曲 作品34」(D.M.ツィガーノフ&I.アウエルバッハ編:ヴァイオリンとピアノ版)です この曲はドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906‐1975)が1932年から翌33年にかけて作曲したピアノ独奏用の作品を、ヴァイオリンとピアノのデュオ用に編曲したものです 第1番から第24番までが長調 ⇒ 短調 ⇒ 長調 ⇒ 短調の順になっています
上下黒の衣装、ロングヘアがトレードマークの見た目ほとんど女性といった風情の周防亮介が、北村朋幹とともに登場、演奏に入ります 曲はロマン的な曲想あり、ショスタコーヴィチらしいアイロニカルな曲想あり、これがショスタコーヴィチ?という意外な曲想ありといった変化に富んだ曲が次々と現れます 怪人20面相ならぬ快人24面相のショスタコーヴィチの作品群です 周防 ✕ 北村は1曲ごとに変化する作品に対し、気持ちを切り替えて集中力に満ちた演奏を展開しました
2曲目は「ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67」です この曲は1944年に作曲、音楽評論家でショスタコーヴィチの芸術の推進者でもあり親友でもあったI.ソレルチンスキーの追悼のために献呈されました 第1楽章「アンダンテ ~ モデラート ~ ポコ・ピウ・モッソ」、第2楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第3楽章「ラルゴ」、第4楽章「アレグレット ~ アダージョ」の4楽章から成ります
周防、北村、上野の3人がスタンバイし、第1楽章に入ります 冒頭、弱音器を付けたチェロが最高音(ハーモニクス)で静かにレクイエムを奏でます チェロの低音部でなく高音部を鳴らすところはショスタコーヴィチらしいと思います モデラートに移ると3人の演奏に力が入ってきます 第2楽章は実質スケルツォですが、3人がお互いに煽り立てるようなアグレッシブな演奏を展開し、聴いている方も思わず前のめりになります。凄い演奏でした 第3楽章は一転、ヴァイオリンとチェロが哀悼を込めた悲愴な音楽を奏でます 切れ目なく続く第4楽章では、ヴァイオリンのピッツィカートに続き、ピアノが力強く演奏されます そして、周防と上野によるバトル的なアグレッシブな演奏を中心に、北村を交えた丁々発止のやり取りが展開し熱くなりますが、フィナーレはそれまでの喧騒がなかったかのように静かに曲を閉じます この辺もショスタコーヴィチらしいと思います
演奏を聴き終わって、この3人のアンサンブルは素晴らしいと思いました とりわけ周防と上野のコンビは息がピッタリです
プログラム後半はショスタコーヴィチ「ピアノ五重奏曲 ト短調 作品57」です この曲は1940年に作曲、同年モスクワで初演されました 第1楽章「プレリュード」、第2楽章「フーガ」、第3楽章「スケルツォ」、第4楽章インテルメッツォ」、第5楽章「フィナーレ」の5楽章から成ります
第2ヴァイオリンに鍵冨弦太郎、ヴィオラに田原綾子が加わり5人で演奏に入ります 第1楽章は北村の力強いピアノ独奏から入ります 第2楽章にかけて内省的で瞑想的な曲想が続きますが、第3楽章に入ると一転、はじけるようなリズム中心の音楽が展開し、演奏者もノリノリです 第4楽章は上野のチェロのピッツィカートに乗せて演奏される周防のヴァイオリンが素晴らしかった 第5楽章は肩の力が抜けたような軽妙な曲想で、フィナーレも静かに終わります
演奏を聴き終わって真っ先に思ったのは、5人ともべらぼうに巧いということです 個々人の演奏能力が高いゆえに素晴らしいアンサンブルが可能になっていると言えます
「良い演奏」というのは、その作曲家や作品が増々好きになったり再評価したりするものです その点、この日の演奏はショスタコーヴィチの偉大さを再認識できた素晴らしい演奏でした
アンコールはショスタコーヴィチの「二人でお茶を」の編曲バージョンではないかと思います 粋な選曲、しゃれた演奏でした
下の写真はコンサート開演前に撮った夕暮れ時の上野公園の桜です 今まさに春爛漫です