3月1日(火)。今日から3月です 腰痛がつらいけど、気分を新たに頑張ろうと思います
昨日、連合赤軍メンバー5人が長野県軽井沢町の河合楽器の保養施設「あさま山荘」に侵入し、管理人の妻(当時31)を人質に立てこもった「あさま山荘事件」が終結してから50年を迎えました 1972年2月19日に同山荘に侵入した5人は同月28日、午前10時から強行作戦を開始した警察部隊1500人を相手にライフル銃や猟銃、拳銃を乱射し、手榴弾も使用し抵抗しました そして、激しい攻防の末、警察官2名が殉職し、発生から219時間となる同日18時20分頃、警察部隊は3階で人質を救出し、5人を逮捕しました
この日のことはよく覚えています 私はNHK教育テレビでN響コンサートの録画放送を観ていました その時演奏されていたのはモーツアルト「交響曲第25番ト短調」で、森正氏が指揮を執っていました。第1楽章を聴いていると、突然画面が変わり「番組の途中ですが、あさま山荘に新しい動きが出ましたので、現地からの生中継に切り替えます」というアナウンスとともに、あさま山荘が映し出されました クレーンに吊るされた重さ1.7トンの鉄球が山荘のモルタルに叩きつけられました 銃声は聞こえますが赤軍メンバーの姿は見えません この画面を観ながら、大学生だった私は「若者が命を懸けて権力と闘っている時に、いったい自分は何をやっているのか」と自問していました もちろん、彼らの行動は決して許されない暴力行為であることは分かっていましたが、「彼らには命を懸けてやるべきことがあり、それを実行している」という事実に衝撃を受けました この事件を含む一連の「連合赤軍事件」を契機に、学生運動は一気に終息に向かっていったと思います それからしばらくの間、モーツアルトの25番シンフォニーを聴くたびにこの事件を思い出したものです 今週末の6日、ミューザ川崎で久しぶりに小ト短調交響曲を聴きます
ということで、わが家に来てから今日で2607日目を迎え、米保守系団体が南部フロリダ州オーランドで開いた年次イベント「保守政治行動会議」は27日、2024年次期大統領選に向けた共和党候補指名争いの行方を占う模擬投票を実施し、トランプ前大統領(75)が59%の支持を得て首位を獲得したと米主要メディアが報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
あれほどフェイクを撒き散らして 世界中を大混乱に陥れたのに 懲りない連中だな
昨日、夕食に「麻婆茄子」「生野菜とアボカドのサラダ」「大根の味噌汁」を作りました 麻婆茄子は人参が若干固かったですが、美味しく出来ました
昨夜、東京文化会館小ホールで2022都民芸術フェスティバル「室内楽シリーズ」参加公演 「ピアノ・デュオ」演奏会を聴きました 出演者とプログラムは次のとおりです
前半:ドゥオール(藤井隆史&白水芳枝) ①ドビュッシー/デュティユー編「月の光」、②ラヴェル/グリャズノフ編「ダフニスとクロエ」第2組曲 ~ 夜明け ~ パントマイム ~ 全員の踊り、②バーンスタイン/マスト編「ウェストサイドストーリー」 ~ シンフォニック・ダンス。
後半:寺田悦子&渡邊喜久雄 ①ラヴェル「序奏とアレグロ」、②ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」
自席はH列29番、右ブロック左から2つ目です。会場は7~8割方入っているでしょうか
プログラム前半はピアノ・デュオ「ドゥオール」(藤井隆史&白水芳枝)の演奏です 共に東京藝大を経て、ドイツ・マンハイム音大国家演奏家過程(ソロ)及びピアノデュオ科を最優秀修了 現在、共に洗足学園音楽大学招聘講師を務めています
1曲目はドビュッシー(デュティユー編曲)「月の光」です この曲はクロード・ドビュッシー(1862‐1918)が1890年から1905年にかけて作曲したピアノ曲「ベルガマスク組曲」の第3曲に当たります 小説や映画によく登場します。恩田陸の「蜜蜂と遠雷」にも出てきました
ゴージャスなステージ衣装で登場した2人は、下手に藤井、上手に白水がスタンバイします ソロで聴いてもロマンティックな良い曲ですが、デュオで聴くと音の深みが出てとても良い響きになりました
2曲目はラヴェル(グリャズノフ編曲)「ダフニスとクロエ」第2組曲 ( 夜明け ~ パントマイム ~ 全員の踊り)です この曲はモーリス・ラヴェル(1875‐1937)がディアギレフ率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の依頼により作曲、1911年に初演されましたが、第2組曲は1913年に編まれました
2人の演奏はたった2台のピアノで演奏しているとは思えないほど色彩感に溢れていましたが、特に最初の「夜明け」の幻想的な演奏が素晴らしかった
3曲目はバーンスタイン(マスト編曲)「ウェストサイドストーリー」から「 シンフォニック・ダンス」です この曲はレナード・バーンスタイン(1918‐1990)が1957年に初演したミュージカルです シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」のストーリーをベースにアメリカ社会の民族間の抗争を描いた作品です 今、スピルバーグ監督が映画化して話題になっています
2人は時にホイッスルを吹きながら、あるいは直接手でピアノを叩いたりしながら息の合ったデュオを披露、ドラマティックな演奏を繰り広げました
プログラム後半は寺田悦子と渡邊喜久雄による演奏です 寺田悦子は16歳でウィーン音楽大学に留学、1977年第2回ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール第3位金賞をはじめ、内外のピアノ・コンクールに入賞歴があります 渡邊喜久雄は1976年インディアナ大学大学院を修了。フィンランド音楽に造詣が深く、フィンランドのシベリウス協会から『シベリウス・メダル』を授与されるなどシベリウスを演奏活動の中心に据えています
1曲目はラヴェル「序奏とアレグロ」です この曲は、ラヴェルが1905年に作曲しましたが、もともとは「弦楽四重奏、フルート、クラリネットを伴奏に持つハープのため」に書かれたものです
渡邊が下手に、寺田が上手にスタンバイし演奏に入ります ラヴェルらしい優雅で繊細な響きが会場を満たしました
2曲目はストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」です この曲はイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882‐1971)がディアギレフの委嘱により作曲、1911年6月13日に初演されました 第1曲「謝肉祭の市場」、第2曲「ペトルーシュカの部屋」、第3曲「ムーア人の部屋」、第4曲「謝肉祭の市場(夕方)」から成ります
今度は寺田が下手に、渡邊が上手にスタンバイし演奏に入ります ペトルーシュカとムーア人とバレリーナの3つの人形の動きが目に浮かぶような、生き生きとした演奏が展開します 2人とも技巧的な演奏を繰り広げますが、私には渡邊の方が音楽的に響いてくるものがありました
アンコールは、寺田&渡邊が下手に、ドゥオールの2人が上手に横並びに座り、ドビュッシー「小組曲」から「小舟にて」をエレガントに演奏、聴衆を魅了しました この曲はモーツアルト「フルート協奏曲第2番」とともに私のクラシック入門曲の一つなので、とても懐かしく嬉しく聴きました とても素晴らしい演奏でした