人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

大友直人 ✕ 清水和音 ✕ 新日本フィルでモーツアルト「ピアノ協奏曲第24番」、ドヴォルザーク「交響曲第9番」他を聴く ~ 新日本フィル”扉”シリーズ

2022年03月26日 20時21分27秒 | 日記

26日(土)。わが家に来てから今日で2632日目を迎え、北朝鮮は24日、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の発射実験を行ったと朝鮮中央通信が25日報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ウクライナ危機のどさくさに紛れて またミサイル実験か 火星に向けて発射してよ

 

         

 

昨日、夕食に2週間に一度のローテ入りした「チキンステーキ」と「人参とピーマンの中華スープ」を作りました もうすっかり作り慣れたので美味しく出来ました

 

     

     

         

 

昨日、すみだトリフォニーホールで新日本フィル「すみだクラシックへの扉 第5回定期演奏会」を聴きました プログラムは①細川俊夫「開花Ⅱ」、②モーツアルト「ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491」、ドヴォルザーク「交響曲第9番 ホ短調 作品95 ”新世界より”」です モーツアルトは、たしか上岡敏之指揮アンヌ・ケフェレックで演奏する予定だったのが新型コロナ禍の影響で中止になり、あらためてリオ・クオクマン指揮ケフェレックで演奏することになっていたのですが、またしてもコロナ禍の影響で指揮者もピアニストも代役となったものです これには心底ガッカリです 指揮者は二の次で、ピアニストはケフェレックで聴きたかったのです

 

     

 

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの新日本フィルの並び。コンマスは西江王子です クラリネットのトップは元新日本フィル首席で元東京藝大教授の山本正治氏が客演しています

1曲目は細川俊夫「開花Ⅱ」です この曲は細川俊夫(1955~)が2006~07,09年に東京クヮルテットのために作曲した弦楽四重奏曲「開花」を2010年にオーケストラ用に編曲した作品です 小室敬幸氏のプログラムノートによると「『蓮  lotus』は蓮根から芽が出て、水面から上へ茎が伸び、その先につぼみをつけて最終的に花を咲かせる。本作ではその過程を、冒頭から持続されていく『シ♭』の音が水面を、それより下の音は水中、更に低い音域は泥のなかを、反対に『シ♭』より上の音は空を表すことで描いていく」という作品です

大友の指揮で演奏に入りますが、前半は弦楽器を中心として、風が静かに吹いているような曲想で、やがて蓮の芽が出て花開くような華やかさが瞑想的に表現されました 曲は静かに閉じましたが、最後の音が消えて3、4秒後くらいに「ピコン」という音が聴こえました 一瞬、演奏の一環かと思いましたが、客席の左サイド後方から聴こえたので、どうやらSNSの着信音のようでした こういう紛らわしいのは止めてほしいと思います あれほどケータイやスマホの電源は切りなさいとアナウンスしているのに、馬耳東風の輩が必ずいます。反省してほしいと思います

2曲目はモーツアルト「ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756‐1791)が1786年に作曲しました。「第20番ニ短調K.466」と並ぶ短調の協奏曲です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「アレグレット」の3楽章から成ります

全体を通して聴いた印象は、河村幹子のファゴット、野津雄太のフルート、山本正治のクラリネットが冴えていました 第3楽章におけるピアノ・ソロによるカデンツァが超スローテンポで始まったのには驚きました こういう演奏は初めて聴きました 大友 ✕ 新日本フィルはソリストを支えながらデモーニッシュな演奏を展開しました

休憩時間にパトロネージュ部の登原さんに「クラリネットに山本正弘氏が客演してたけど、2人が相次いで辞めてしまって大変だね」と声をかけると、「そうなんです。現在オーディションをやっていると思います」と語っていました。プログラム冊子(2・3月号)巻末のメンバーリストには「クラリネット&バスクラリネット マルコス・ペレス・ミランダ」の記載はありますが、「クラリネット」の記載はありません。優秀な奏者を出来るだけ早めに手当てして盤石な態勢を整えてほしいと思います

 

     

 

プログラム後半はドヴォルザーク「交響曲第9番 ホ短調 作品95 ”新世界より”」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841‐1904)がニューヨークのナショナル音楽院の院長として招かれたアメリカ滞在中の1893年に作曲、同年ニューヨークで初演されました 小室氏のプログラムノートによると、ドヴォルザークのナショナル音楽院の年俸は1万5000ドル(現在の日本円で7500万円程度)とのことです。破格の扱いですね これなら故郷のボヘミアを離れて遠いアメリカに行く気にもなるでしょう 第1楽章「アダージョ ~ アレグロ・モルト」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・コン・フォッコ」の4楽章から成ります

全体を聴いた印象は、弦楽器群の渾身の演奏が印象に残ります この曲でもフルートの野津、ファゴットの河村の演奏が素晴らしかったです また第2楽章「ラルゴ」では森明子のイングリッシュホルンが”いいところ”を全部かっさらっていきました この曲を聴くと、小学校高学年の時に入っていたボーイスカウトのキャンプで歌った「遠き山に陽は落ちて」という野営の歌を思い出します また、この楽章の終盤で演奏される弦楽トップ8人によるアンサンブルが抒情的で素晴らしかったです 第3楽章では固いマレットにより打ち込まれるティンパニが心地よいアクセントを刻んでいました 第4楽章冒頭は機関車好きのドヴォルザークの趣味が音楽として表現されています 蒸気機関車が力強く発進する様子を思い浮かべます ドヴォルザークはニューヨークに赴いても現地の機関車を観に行っていたのでしょうね

会場いっぱいの拍手とブラボー手ぬぐいの声援に、大友 ✕ 新日本フィルはブラームス「ハンガリー舞曲第1番」をアグレッシブに演奏、再び満場の拍手に包まれました

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