人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ベレゾフスキーも終わった ~ 「キエフを包囲し電力を遮断しろ」と発言 / 医師の免許を持つヴァイオリニスト石上真由子のクラリネット奏者・村井祐児との交遊抄 ~ 日経から

2022年03月19日 07時03分21秒 | 日記

19日(土)。AFP=時事通信は、ロシアのピアニスト、ボリス・ベレゾフスキー氏(53)が、ウクライナの首都キエフの電力を遮断して圧力をかけるよう発言し、クラシック音楽界に衝撃が広がっていると伝えています 配信の概要は次の通りです

「ベレゾフスキー氏は10日、ロシアの政府系テレビ局「第1チャンネル」のトーク番組に出演し、『素朴な質問がある。彼ら(ウクライナ)に情けをかけ、慎重に物事を進めているのは分かる。だが、彼らを気に掛けるのはやめて(キエフを)包囲し、電力を遮断したらどうだろうか』『西側メディアが報じていることは真っ赤なうそだ。われわれはこの戦争に勝ち、この国で何かいいもの、素晴らしいものを築かなければならない。最後には真実が人々に届くと確信している。1年後には真実が勝つ』と強調した。ピアニスト兼指揮者のラルス・フォークト氏はベレゾフスキー氏の発言を受け、『私の元友人、ボリス・ベレゾフスキーがこのような発言をしたことは信じられない。だが、私は彼の口からその言葉を聞いた。私たちの友情は正式に終わった』とツイッターに投稿した

ボリス・ベレゾフスキーといえば1990年の「チャイコフスキー国際コンクール」で優勝、その後 長年にわたり世界中で活躍し、日本人のわれわれには毎年5月の連休に東京国際フォーラムで開かれていた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の常連としてお馴染みのピアニストです その彼が人殺しプーチン政権を擁護するばかりか、ロシア軍の容赦ない攻撃で多数の死傷者を出しているウクライナの首都キエフの電力を遮断しろと主張しているのです とうてい正気の沙汰とは思えません。プーチンに余程甘い汁を吸わせてもらったのではないか、と勘繰ってしまいます それとも政権からの圧力で不本意ながら「言わされた」のか いずれにしてもあえて言葉として語ったことは事実として残ります 同じ「第1チャンネル」で生放送中にポスターで戦争反対を訴えたオフシャ二コワさんとは真逆の行動です ベレゾフスキー氏は「1年後には真実が勝つ」と語りましたが、その通りです ただし、真実は一つしかありません。彼は1年後に過ちを認めることになる 今回の発言により良心のあるクラシックファンは確実にベレゾフスキー離れを起こすでしょう 残念ですが、私は ベレゾフスキーは終わったな、と思います

ということで、わが家に来てから今日で2625日目を迎え、バイデン米大統領は17日、米議会内の会合で、ウクライナで軍事作戦を続けるロシアのプーチン大統領を「人道に反する戦争をしかけた人殺しの独裁者だ」と糾弾した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     何の罪もないウクライナの人々を殺し ロシアの若者を戦場に送って戦死させている

 

         

 

昨日の夕食は2週間に一度のローテにより「鶏の唐揚げ」を作りました いつも通り 外 カリカリ 中 ジューシーに仕上がり、とても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日の日経朝刊 文化欄のコラム「交遊抄」にヴァイオリニストの石上真由子さんが執筆していました 超略すると次の通りです

「数年前、大学を卒業したばかりの頃、京都の喫茶店でヴァイオリンを弾いていたが、ある日、東京藝大名誉教授でクラリネット奏者の村井祐児氏が来店した 演奏を聴いた後『打ち上げに』と1万円札を残していった 面識のない著名人からいただいたお金にビックリした 以後東京から京都まで泊りがけで毎回コンサートを聴きに来てくれた。『なんでそんなに来てくれるんですか』と聞くと、『石上真由子はおもしろい』と一言。一番の思い出は、渋る先生を説得して共演したブラームス 枯れた音に先生の内面の音楽がにじみ出ていて、気づくと涙がこぼれていた 自分はずっと、長生きはしたくないものと思ってきたが、年をとらねば出せない音があるのだ 一昨年京都から東京に引っ越したが、体調を崩された先生とお会いできずにいる。私は頑張っています、と伝えたい

石上真由子さんは5歳からヴァイオリンを始め、8歳の時にローマ国際音楽祭に招待されています 第7回ルーマニア国際音楽コンクール弦楽部門第1位をはじめ数多くのコンクールで入賞しています また、彼女は京都府立医科大学卒という異例の経歴の持ち主で、医師免許を持つヴァイオリニストとして全国的に活躍しています 彼女のツイッターを見ると、「この人、いつ休んでいるんだろう」と疑問に思うほど協奏曲に室内楽に全国を駆け巡っています

石上さんの演奏は昨年8月14日の「読響三大協奏曲」でメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲  ホ短調」を、10月24日の「東京ハルモニア室内オーケストラ」定期演奏会でメンデルスゾーンの「ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲  ニ短調」を聴きましたが、いずれも自然なヴィブラートが美しい素晴らしい演奏でした

現在も京都にお住まいかと思っていたら、東京に拠点を移されたようです どうりでツイッターに歌舞伎座が良く出てくると思いました 彼女は15代片岡仁左衛門ファンです これからのご活躍をお祈りしています

 

     

 

         

 

東京交響楽団の「第85回 川崎定期演奏会」のチケットを入手しました     4月24日(日)午後2時開演のコンサートで、プログラムは①サロネン「ヘリックス」、②ラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」、③同「高雅で感傷的なワルツ」、④ストラヴィンスキー「火の鳥」(1919年版)です   演奏は②のピアノ独奏=リーズ・ドゥ・ラ・サール、指揮=リオネル・ブランギエです

 

     

 

これは、先日の読響コンサートの休憩時間に、川崎市在住のS氏から、当日都合が悪くなったので日程が空いていたら代わりに行かないか、と声を掛けられ、実費で譲ってもらったものです 幸い リーズ・ドゥ・ラ・サールは一度ライブで聴いたことがあり、サイン入りCDも持っているので、もう一度聴いてみたいと思いました

 

     

コメント (2)
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