19日(火)。わが家に来てから今日で2746日目を迎え、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は17日、田中富広会長が安倍晋三元首相襲撃事件を受けて開いた11日の記者会見で、2009年以降は信者との間で「トラブルがない」と発言したことについて、「コンプライアンス順守の結果が表れているという趣旨であり、トラブルがゼロになったという意味ではない。言葉不足で誤解を招いたことを率直にお詫びする」などとする声明を出した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
信教の自由は誰にも認められるが 宗教団体が信者から 財産を強奪する権利はない
昨日、夕食に「青椒肉絲」「生野菜サラダ」「冷奴」「ブナピーの味噌汁」を作りました チンジャオロースーは、若干オイスターソースの味が濃く出たので、次回は少なめに修正しようと思います
昨日、東京芸術劇場コンサートホールで新交響楽団「 第258回演奏会」を聴きました プログラムは①バーバー「管弦楽のためのエッセイ 第2番」、ガーシュイン「パリのアメリカ人」、ドヴォルザーク「交響曲第9番 ホ短調 ”新世界より” 」です
指揮は坂入健司郎です
坂入健司郎は1988年生まれの34歳。音楽大学には進まず慶応義塾大学で学び、卒業後は「ぴあ株式会社」でWEBマーケティングに携わり、2008年から自分で設立したオーケストラ「東京ユヴェントス・フィルハーモニー」を指揮しながら、昨年プロの指揮者として活動を開始した俊英です 初めて聴くので楽しみです
楽団側から送られてきたチケットの座席は1階G列24番、センターブロック右通路側です
拍手の中、楽団員が配置に着きます 弦は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの新響の並び
コンミスは内田智子さんです
1曲目はバーバー「管弦楽のためのエッセイ 第2番」です この曲は、ニューヨーク・フィルハーモニック創立100周年を記念して、指揮者ブルーノ・ワルターがサミュエル・バーバー(1910ー1981)に委嘱したことを受けて1942年に作曲し、同年4月16日にニューヨーク・カーネギーホールで初演されました
バーバーは「管弦楽のエッセイ」を約40年にわたって3曲書いていますが、この作品は2番目の曲です
坂入の指揮で演奏に入ります 冒頭のフルートの演奏をはじめ木管楽器群が素晴らしい演奏を展開します
後半では弦楽器群が美しいアンサンブルを奏でます
フィナーレ近くの弦楽セクションによる渾身の演奏は悲痛な叫びのように聴こえました
作曲当時の第二次世界大戦の暗い影が反映しているのかもしれません
短い曲ですが、坂入は新響から中身の濃い演奏を引き出しました
2曲目はガーシュイン「パリのアメリカ人」です この曲はジョージ・ガーシュイン(1898ー1937)がパリ滞在中の1928年に作曲、同年12月13日にウォルター・ダムロッシュ指揮ニューヨーク・フィルによりカーネギーホールで初演されました
坂入の指揮で演奏に入りますが、シンフォニック・ジャズとしての作品の魅力を存分に引き出し、車のクラクションが鳴り響く大都会パリの喧騒の中、右往左往するアメリカ人を見事に描き切っていました 堀内コンミスの独奏によるパリの貴婦人の優雅さは特筆に値します
全体的に賑やかで楽しい演奏でした
プログラム後半はドヴォルザーク「交響曲第9番 ホ短調 ”新世界より” 」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841ー1904)がニューヨークのナショナル音楽院の院長としてアメリカ滞在中の1893年に作曲、同年12月16日にニューヨークで初演されました
第1楽章「アダージョ~アレグロ・モルト」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・コン・フォッコ」の4楽章から成ります
コンミスが堀内真美さんに代わり、坂入の指揮で第1楽章に入ります 坂入の指揮は、音楽の流れが自然で心地よさを感じます
チェロが素晴らしい
坂入もチェロを演奏するので、特別に思い入れのある指導があったのかもしれません
そしてフルートを始めとする木管楽器も冴えています
金管ではホルンが安定しています
第2楽章「ラルゴ」では、例によって「遠き山に陽は落ちて」のメロディーがコーラングレ(イングリッシュホルン)によって叙情的に演奏されます
他の楽器がいくら頑張ってもこの楽器によるこのメロディーには勝てません
良いところを全部かっさらっていきます
坂入の指揮を見ていて感心するのは、各楽器への指示が明確であるということです
全体のバランスの中でいつどの楽器を強調したいのか、それが明確です
「ここでヴィオラはこういう演奏をしていたのか」と気づかされる場面もありました
第3楽章ではフルート、オーボエを始めとする木管楽器、そしてティンパニが素晴らしい
毎回聴くたびに感心します
そしてホルンが素晴らしい
第4楽章の冒頭は機関車オタクのドヴォルザークらしい音楽です
蒸気機関車が動き出す様子を音楽で表していると言われていますが、力強い音楽はまさに汽車の発進する時のエネルギーそのものです
金管楽器が咆哮し、打楽器が炸裂し、弦楽器がエネルギッシュな演奏を展開しフィナーレに突入します
満場の拍手が坂入 ✕ 新響の面々に押し寄せます 集中力に満ちたアグレッシブな演奏でした
プログラム冊子に坂入氏のインタビュー記事が載っています それによると、幼稚園生の頃に誕生日に両親や親戚からCDをプレゼントされたが、それが「新世界交響曲」だったそうです
意外にもこの曲を指揮するのは本公演が初めてとのこと
また、新響の演奏は飯守泰次郎、高関健らの指揮で20年近く聴いているそうです
その意味では、本公演は坂入にとっては30年近く温めてきた曲を20年近く聴いてきたオケと演奏する特別な演奏会であり、オケにとっても長年の新響ファンがタクトをとる特別な公演ということになります
坂入は新響を信頼し作品に対する演奏の意図を伝え、新響は坂入の意図を十分理解し、演奏で答えを出していたと思います
何年か後に本公演を振り返る時、素晴らしい演奏は プロのオケではなくアマチュア・オケ新響によるものだったことを懐かしく思い出すかもしれません