7日(木)。わが家に来てから今日で2734日目を迎え、4日の米独立記念日に、米イリノイ州シカゴ近郊ハイランドパークで銃乱射事件が起き、死者7人 負傷者30人以上となったが、同日 ニューヨーク市でも銃撃事件が14件相次ぎ、21人が撃たれ3人が死亡した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
米国のモットー「自由と民主主義」の「自由」とは 人を銃で殺す自由のことらしい
昨日、夕食に大学時代の友人S君が送ってくれた「鯖を塩焼き」にして、「生野菜サラダ」「里芋の煮っころがし」「冷奴」「舞茸の味噌汁」を作りました 大振りの鯖は脂がのっていてとても美味しかったです
「里芋の煮っころがし」は初挑戦ですが、もう少し冷まして味が浸み込む時間が欲しかったところです
次回の反省材料にします
昨日、新宿武蔵野館でヨアン・マンカ監督による2021年製作フランス映画「母へ捧げる僕たちのアリア」(108分)を観ました
14歳の少年ヌール(マエル・ルーアンべランドゥ)は古ぼけた公営団地で家族と暮らしている 昏睡状態の母を3人の兄たちと共に自宅介護しながら、家計を助けるためバイトに明け暮れる日々を送っていた
そんなヌールの日課は、夕方に母の部屋の前にスピーカーを持っていき、母が大好きなオペラを聴かせてあげることだった
ある日、教育矯正の一環として校内を掃除していたヌールは、そこで歌のレッスンをしていた講師サラ(ジュディット・シュムラ)と出会い、歌うことに夢中になっていく
本作は、低所得者や移民が多く暮らす地域で、生きる望みのない母親を、強権的なアベル、遊び人のモー、トラブルメーカーのエディの兄3人とともに自宅で介護する中学生の少年の物語です 同じ兄弟でも一人ひとり個性や生き方が違いますが、3人とも母親は病院よりも自宅での介護を望んでいると信じている点で共通しています
ヌールが母親にスピーカーを通して聴かせていたのはドニゼッティ「愛の妙薬」のネモリーノのアリア「人知れぬ涙」です おそらくパバロッティが歌っています。何度も聴いて暗記しているヌールは、サラの歌のレッスンでも歌うことになります
サラはヴェルディ「椿姫」の「乾杯の歌」も歌うよう求めます
ヌールの歌の才能を見出したサラは、ヌールあてのオペラ劇場への招待状を兄アベルに託します
ヌールがオペラ劇場のボックスシートで観たのはステージ上で「椿姫」のヴィオレッタを歌うサラの姿でした
感激したヌールは歌手になる決心をします
出自は関係ない。本当に才能のある人は、誰かがどこかで見ている チャンスはいつかはやってくる。それを掴むか逃すかは本人の心がけ次第だ
・・・そういう監督のメッセージが伝わってきます
本作では、プッチーニ「トゥーランドット」からカラフのアリア「誰も寝てはならぬ」(パバロッティ)や、ビゼー「カルメン」の「ハバネラ」(カラス)なども流れます オペラ好きにはたまらない映画です。お薦めします