10日(日)わが家に来てから今日で2737日目を迎え、米テスラ最高経営責任者で起業家のイーロン・マスク氏は8日、総額440億ドル(約5兆9000億円)で合意していた米ツイッターの買収を取り止めると同社に通知したと明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ツイッターは裁判所に提訴するそうだが先行き不透明だ 相手は 異論増す苦 だから
昨日、昼食に娘が「ラザニア」と「トマトスープ」を使ってくれました ラザニアはチーズたっぷりでとても美味しかったです
昨日、ティアラこうとう大ホールで、東京シティ・フィル「第69回ティアラこうとう定期演奏会」を聴きました プログラムはバルトーク「舞踏組曲」、②モーツアルト「フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313」、②ブラームス「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」です 演奏は②のフルート独奏=竹山愛(東京シティ・フィル首席)、指揮=高関健です
自席は1階U列10番、左ブロック右から3つ目です 会場はほぼ満席です
拍手の中、オケのメンバーが配置に着きます 弦楽器は左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置。ステージ下手にはハープとピアノが控えます。チェロのトップには客演首席奏者で「クァルテット・エクセルシオ」のチェリスト大友肇がスタンバイしています。コンマスは戸澤哲夫です
1曲目はバルトーク「舞踏組曲」です この曲はベーラ・バルトーク(1881ー1945)がドナウ河右岸のブタと左岸のペストの合併50年を記念し1923年に作曲、同年11月19日にブタペストで初演されました 第1舞曲「モデラート」、第2舞曲「アレグロ・モルト」、第3舞曲「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4舞曲「モルト・トランクィロ」、第5舞曲「コモド」、終曲「アレグロ」から成ります
高関氏の指揮で演奏に入ります 全体的にバルトーク独特のリズム中心の音楽が生き生きと展開しました とくにファゴットやバスクラリネットといった低音楽器が素晴らしい演奏を繰り広げ、弦楽セクションが鋭い切れ味のリズムを刻んでいました
2曲目はモーツアルト「フルート協奏曲第1番 ト長調 K.313」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756ー1791)が1778年にアマチュア演奏家ド・ジャンの依頼により作曲した作品です 第1楽章「アレグロ・マエストーソ」、第2楽章「アダージョ・ノン・トロッポ」、第3楽章「ロンド、テンポ・ディ・メヌエット」の3楽章から成ります
フルート独奏の竹山愛は東京藝大大学院修士課程修了。ロームミュージックファンデーションの助成を得てミュンヘン音楽演劇大学で研鑽を積む。第79回日本音楽コンクール第1位はじめ受賞歴多数。現在、東京シティ・フィル首席フルート奏者です
満場の拍手の中、水色系の爽やかな衣装の竹山愛が登場、高関氏の指揮によりさっそく演奏に入ります 明るく愉悦感に満ちたフルートが会場に響き渡ります 終盤のカデンツァは技巧的な曲想ですが、竹山は鮮やかにクリアし聴衆を魅了します 第2楽章は優雅そのものです。ゆったりしたテンポの楽章なので反って演奏が難しいと思われますが、華やかな音色でよく歌い夢み心地に誘われます 第3楽章は軽快なフルートが天翔けます 高関 ✕ 東京シティ・フィルは「ソリスト・ファースト」に徹し、竹山の息に呼応してしっかり支えました モーツアルトらしいモーツアルトの演奏に満場の拍手が送られました
プログラム後半はブラームス「交響曲第3番 ヘ長調 作品90」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897)が1883年に作曲、同年12月2日ウィーンでハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルにより初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「ポコ・アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります
高関の指揮で第1楽章に入ります。弦楽セクションのウネリが凄い 第2楽章では木管楽器群の演奏が冴え渡りました 第3楽章では弦楽アンサンブルによる やるせないメロディーが心に沁みます 谷あかねの憂いに満ちたホルン独奏が素晴らしい この楽章を聴きながら思い出したのは、もう何十年も前のテレビドラマのテーマ音楽です 小手川祐子が女スリ役を演じた連続ドラマでしたが、タイトルロールで北風の吹く中をコートの襟を立てて歩く彼女のバックに流れていたのがこの楽章をピアノで演奏した音楽でした 彼女の孤独感がとても印象深く、今でも覚えています 第4楽章に入ると、今までの鬱屈した気持ちを吹っ切るかのような情熱的な音楽が展開します そしてフィナーレは穏やかに曲を閉じます
初演者ハンス・リヒターはこの曲を「ブラームスの『英雄』だ」と語ったと言われていますが、ベートーヴェンの『英雄』が勢いのある雄渾な音楽だとすれば、ブラームスの「第3番」は歳を重ねた英雄が過去の栄光を振り返った音楽のように感じます この日の演奏から、そのような印象を受けました