5日(水)。昨日の朝日新聞朝刊によると、クラシックCDの専門誌「レコード芸術」(音楽之友社発行の月刊誌)が、6月20日発行の7月号を最後に休刊となります 記事の内容は以下の通りです
「創刊は1952年3月で、公称部数は現在10万部。63年から毎年末、日本のクラシック分野の優れた新譜を顕彰する『レコード・アカデミー賞』も主催している 近年の音楽媒体や雑誌を取り巻く環境の変化や、用紙などの原材料費の高騰といった複合的な理由という」
「レコード芸術」は20代から30代にかけて毎月定期購読していました ちょうど音楽媒体がLPレコードからCDに移る時代で、LPよりもCDが全盛期を迎えるようになっても「CD芸術」とはならず「レコード芸術」のままでした レコードはジャケットを含めて「レコード芸術」だと考えていたので当然だと思いました 1996年3月号から、付録として直径8センチくらいのサンプラーCDが付いてきて、何枚かの新譜CDの”さわり”が収録されていました 本誌に掲載されている音楽評論家によるレコード(CD)評は国内で発売される新譜が対象ですが、私が買うのは輸入盤がほとんどだったので、むしろ「名曲名盤〇〇選」とか、特定の作曲家の特集とかの「特集記事」を楽しみにしていました 一度だけ私の名前が本誌に掲載されたことがあります。具体的な内容は忘れましたが、本誌の文中に誤表記があり、それを指摘したハガキを投書したところ、「訂正記事」として掲載されたのです また、抽選でLPレコードをプレゼントするという企画があり、誰も応募しそうもないLPを選んで応募したら当選して、送られてきたことがあります トランペット奏者のLPでした いったいどこに行ってしまったのか
現在の音楽視聴はCDからストリーミング(配信サービス)に移りつつあります そうした流れからすれば、紙媒体の「レコード芸術」の休刊は時代の趨勢といえるでしょう 活字媒体大好き人間としては寂しい限りですが、時代の流れには逆らえません
ということで、わが家に来てから今日で3004日目を迎え、ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、北部チェル二ヒウ州でユネスコのアズレ事務局長と会談し、ロシアの攻撃で破壊されたウクライナの文化財が1190件に上ると訴え、修復に向けた国際的支援のとりまとめをユネスコに要望した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ライフラインとともに 文化財を破壊するのは 野蛮人のやることだ 絶対許せない!
昨日、夕食に「赤魚の粕漬け焼き」「マグロの山掛け」「生野菜とアボカドのサラダ」「白舞茸の味噌汁」を作りました 白舞茸はごま油で焼いてから入れると美味しいと聞いたのでやってみましたが、甘みが増して美味しかったです
早稲田松竹でクロード・ミレール監督による2007年製作フランス映画「ある秘密」(107分・HDリマスター版)を観ました
父親の愛情を感じない内気で病弱な少年フランソワ(マチュー・アマルリック)はある日、屋根裏部屋で古いぬいぐるみを見つけたことをきっかけに、両親の知られざる過去を知る 父マキシム(パトリック・ブリュエル)は母タニア(セシル・ドゥ・フランス)と一緒になる前にアンナ(リュディヴィーヌ・サニエ)というユダヤ人女性と結婚し、シモンという息子と3人で暮らしていた しかし、マキシムは結婚式で出会った美しいタニアに惹かれていたのだった そのことに気づいたアンナは情緒不安定になり、国外逃亡の際、検閲のドイツ兵にユダヤ人の身分証明書を提示したことからシモンとともに捕らえられ収容所に送られ、殺されてしまう かくして、マキシムとタニアは結婚式を挙げ、フランソワが生まれたのだった
この映画は、事実に基づいて書かれ、フランスでベストセラーとなった同名小説をクロード・ミレール監督が映画化したものです
クロード・ミレール監督は両親がユダヤ人で、ドイツ占領下のフランスで生まれています そうした背景から、監督自身のこととして小説に共感を持ち、撮影に踏み切ったのだと思います 第二次世界大戦の元では、こうしたことが ごく普通の出来事として起こっていたのではないかと想像してしまいます
映像上の特徴としては、現在がモノクロで、過去がカラーで描かれているところがユニークだと思いました