4月1日(土)。今日から2023年度です。きょう一日は全国的に 罪のないエイプリルフールや 罪なエイプリールフールが 飛び交うことでしょう
昨日の日経朝刊に「新生活シーズン『フィッシング詐欺』にご用心」という見出しによるクレジット会社3社を広告主とする記事体広告が載っていました 「フィッシング対策協議会」に取材したとする詐欺の現状は概要次の通りです
「フィッシング詐欺の報告件数は、この数年で急増した。2019年の5万5787件から、22年には96万8832件と、3年で17倍以上に達している 年間でみると、例年、中国語圏の旧正月を挟む1月・2月は減り、3月・4月に急増する傾向が強い 典型的な手口はクレジットカード会社や銀行の『お知らせ』メールを装い、巧みにリンクをクリックさせ、偽サイトに誘導するものだ クレジットカード番号や口座番号を打ち込むと、その情報が盗み取られてしまう。コロナ禍を機に、ECサイトや宅配便の不在通知をかたるものが急増し、スマートフォンのショートメッセージで届くパターンも顕著だ」
この記事を見て思い出したのが、先月下旬にスマホのショートメッセージに届いた次のようなメールです
「お客様が不在の為お荷物を持ち帰りました。こちらにてご確認ください」と書かれており、その下に「tinyuri.com/〇〇4w6w〇〇」という表示がありました 宅配業者の名前が表示されていないし、本当の宅配業者であればメールボックスに不在票を入れるはずなので、明らかに詐欺メールだと気が付きました 念のためクリックしてみましたが、私のパソコンとスマホにはトレンド〇〇〇〇の「ウイルスバスター」がインストールされているので、「このWebサイトは、安全でない可能性があります。このページを閉じてください」という表示が出て、アクセスできませんでした こうして私は何度かウイルスバスターに救われています スマホやパソコン3つまでインストール可能、3年間有効で12430円。1か月あたり345円は安い買い物だと思います 皆さん、フィッシング詐欺対策は万全ですか
ということで、わが家に来てから今日でちょうど3000日目を迎え、米国のトランプ前大統領の不倫もみ消し疑惑を巡り、米ニューヨーク州のマンハッタン地区検察が招集した大陪審は30日、トランプ氏を起訴することを決定したが、これを受けてトランプ氏は「歴史上最高レベルの政治的迫害と選挙妨害、民主党による魔女狩りだ」と非難した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
米国の大統領経験者の起訴は初めて 破廉恥トランプの辞書に反省という言葉はない
昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作り、いただきものの「シューマイ」「肉まん」と一緒にいただきました 唐揚げとシューマイはよく合いますね
早稲田松竹でぺドロ・アルモドバル監督による2021年製作スペイン・フランス合作映画「パラレル・マザーズ」(123分)を観ました
2016年、スペインのマドリード。写真家として成功したジャニス(ペネロペ・クルス)と17歳の少女アナ(ミレナ・スミット)は、同じ病院の産科病棟で偶然出会い、同じ日に女の子を出産する ともにシングルマザーとして生きていくことを決意していた2人は、再会を誓って退院する ところが、ジャニスがセシリアと名付けた娘は、父親であるはずの元恋人アルトゥロから「自分の子どもとは思えない」と言われてしまう それをきっかけにジャニスがDNA検査をしたところ、セシリアが実の子ではないことが判明する アナの娘と取り違えられたのではないかと疑うジャニスは、悩んだ末にこの事実を封印し、ケータイの番号を変えアナとの連絡を絶つ しかし1年後、偶然カフェで働くアナと再会し、アナの娘が乳児突然死で死亡したことを知る ジャニスは狼狽しながらも経済的に困っているアナを家政婦として雇い入れ3人の生活を始める そして、セシリアとアナのDNA検査をすると、二人が本当の母娘であることが判明し、ジャニスはショックを受ける
この映画は、生まれたばかりの赤ん坊が産院で取り違えられたことから起こる母親の苦悩と葛藤を描いていますが、もう一つ重要なテーマが描かれています
ジャニスは元恋人である人類学者アルトゥロに頼み事がありました それは故郷の集団墓地に埋められている曽祖父の遺骨を掘り返し、本人を特定してちゃんと供養したいということです 曽祖父は「スペイン内戦」の犠牲者で、どこに埋められているのか分からないため、彼に発掘調査を依頼したのです
「スペイン内戦」とはスペイン第二共和国政府に対してスペイン陸軍の将軍グループがクーデターを起こしたことにより始まった国内の抗争です 内戦は1936年7月17日から1939年4月1日まで続き、スペイン国土を荒廃させ、共和国政府を打倒した反乱軍側の勝利で終結し、フランシスコ・フランコに率いられた独裁政権が誕生しました フランコ政権下では完全なファシスト政権への転換が目指されました
単なる「赤ん坊の取り違え物語」に終わらせず、スペインの暗い過去にもスポットライトを当てるところにアルモドバル監督の世界観が現れていると思います
この映画ではクラシック音楽は流れませんでしたが、ジャズのスタンダードナンバー「枯葉」が流れていました「枯葉」はもともとシャンソンですが、キャノンボール・アダレイをリーダーとする五重奏団のアルバム「サムシン・エルス」に収録された演奏は、「枯葉」をシャンソンの世界からジャズの世界に持ってきた1枚と言われています メンバーはアルト・サックス/リーダー=キャノンボール・アダレイ、トランペット=マイルス・デイヴィス、ピアノ=ハンク・ジョーンズ、ベース=サム・ジョーンズ、ドラム=アート・ブレイキーといった錚々たるメンバーです この映画で使われている演奏がこのグループによるものかどうかは分かりませんが、冒頭のトランペットはマイルス・デイヴィスの演奏に聴こえました