11日(火)。わが家に来てから今日で3010日目を迎え、ウクライナの現地メディア「ウクライナ・プラウダ」は10日、東部ルハンスク州の当局によるSNS投稿をもとに、ロシアがウクライナの東部地区で墓石を持ち出し、ロシア兵の死者の名前を刻んでいると報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ロシア兵の意識も地に落ちた ”はかない一生”では済まないぞ 極悪非道のロシア兵
昨日の夕食は久しぶりに「すき焼き」にしました 毎朝3時半起きで4時半には出勤していく娘には、体力をつけてもらわなくてはならないので、どうしても肉料理が多くなりがちです
早稲田松竹でジャン・ルノワール監督による1932年製作フランス映画「素晴らしき放浪者」(モノクロ・87分)を観ました
セーヌ河畔の本屋の主人レスタンゴワ(シャルル・グランヴァル)はある小春日和の午後、ブーデュ(ミシェル・シモン)がセーヌ川に身投げしたのを目撃し、助け出す 妻には愛想をつかされ、若い女中にうつつを抜かすレスタンゴワにはブーデュの姿が美しく見えたのだ
しかし、ブーデュにとっては有難迷惑だった
自由に生きる放浪者にとってレスタンゴワ一家は道徳の悪巣であり、逆に一家にとってブーデュは不道徳の化身だった
ブーデュは食事を台無しにし、ベッドカバーで靴を磨き、レスタンゴワと女中アンヌマリ(セブリース・レルシンスカ)の密会を妨害し、家宝のバルザックの初版本に唾をはき、本屋の客を追い返し、夫人すら誘惑するありさま
業を煮やしたレスタンゴワは最後の解決策としてアンヌマリとブーデュを結婚させることを思いつき、行動に移す
数日後、水辺の小さなレストランでの披露宴の後、一同は舟に乗るが、ブーデュが水に浮ぶ物を取ろうとして舟がひっくり返る
新婦やレスタンゴワ夫婦は必死に岸へ上がろうとするが、ブーデュは上ろうとせず流れていき、ひとり下流で陸に上って放浪生活を続けるのだった
ミシェル・シモンが演じるブーデュは、とにかくやる事なす事がハチャメチャです 騒動を起こしては どこへともなく旅に出ていくフーテンの寅さんを思い浮かべます
しかし、寅さんの「男はつらいよ」には笑いとペーソスがありますが、ブーデュの「素晴らしき放浪者」には笑いはあるもののペーソスがありません
そこが決定的に違います
披露宴から楽団が演奏し続けているヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ」が流れる中、無人の舟と共にブーデュが流されていくシーンはシュールです