22日(土)。わが家に来てから今日で3021日目を迎え、黒ウサギに脱皮したモコタロです
いきなり大変失礼しました このウサギは娘の仕事仲間が海外旅行に行く20日から30日までの11日間、ケージごと預かってお世話することになったト〇〇君です モコタロより一回り大きく、同じオス同士なので別々の部屋で飼っています モコタロは牧草はあまり食べず、生野菜は一切食べませんが、ト〇〇君は牧草をよく食べ、人参の皮とかも食べます はっきり言って大食いです
ということで、わが家に来てから今日で3021日目を迎え、香港政府が2019年の大規模デモについて、教育の「失敗」が一因と総括して中国式の愛国教育を全面導入したため、変質した教育現場を離職する教師が後を絶たない というニュースを見て感想を述べるモコタロです
「教育の失敗」は 中国の習近平政権と ロシアのプーチン政権の 専売特許じゃね?
昨日、夕食に「豚の生姜焼き」「生野菜サラダ」「白舞茸の味噌汁」を作りました 生姜焼きは豚小間切れ肉を使っています。舞茸はごま油で炒めてから入れましたが、とてもまろやかで美味しかったです
昨夜、サントリーホールで読売日響「第661回名曲シリーズ」を聴きました プログラムは①メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調」、②マーラー「交響曲第1番 ニ長調 ”巨人”」です 演奏は①のヴァイオリン独奏=青木尚佳、指揮=読響特別客演指揮者・小林研一郎です
名曲シリーズも新年度を迎え、席替えしました かなり前方の左ブロック右から2つ目です。コバケン人気か、会場はほぼ満席です
オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び コンマスは長原幸太、隣は葵トリオの小川響子が客演しています よく見ると、オーボエには東響から移籍した荒木奏美がスタンバイしています。この日が読響デビューでしょうか
1曲目はメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)が1844年に作曲、1845年3月13日にライプツィヒで初演されました 第1楽章「アレグロ・モルト・アパッショナート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグレット・ノン・トロッポ ~ アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります
ヴァイオリン独奏の青木尚佳は1992年生まれ。2009年日本音楽コンクール第1位。2014年ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールで第2位入賞 現在、ドイツの名門ミュンヘン・フィルのコンサートマスターを務めています
青木がシックながらエレガントな衣装で登場 コバケンの指揮で第1楽章に入りますが、コバケンはこの曲ではタクトを使いません また、ソリストや楽団員との目線が上下にならないように、という配慮からか、指揮台は高さの低いものを使用します
青木尚佳の演奏を一言で言えば「流麗」そのものです 特に高音部のヴィブラートが美しく、第2楽章の演奏などは美しいメロディーが留まることなく流れ、まるでカラヤンの音楽づくりみたいだな、と思いました また、コバケンはあくまでも「ソリスト・ファースト」の精神で、オケを抑え気味にコントロールしている様子が窺えました コバケンの指揮を見ていると、動きが少なく、小さな動きで大きな効果を狙っているように見えました。”炎のコバケン”も83歳。寄る年波には勝てないのかな、と思いました
満場の拍手のなか、カーテンコールが繰り返されましたが、アンコールはありません 予定したプログラムを立派に演奏したのですから、アンコールを演奏する必要はありません。見識です
プログラム後半はマーラー「交響曲第1番 ニ長調 ”巨人”」です この曲はグスタフ・マーラー(1860-1911)が1883年から1888年にかけて作曲、その後1893年から96年にかけて改訂した作品です 第1楽章「緩やかに、引きずるように」、第2楽章「力強く動いて」、第3楽章「あまり緩やかになることなく、荘厳かつ荘重に」、第4楽章「嵐のように激動して:アレグロ・フリオーソ」の4楽章から成ります
オケが16型に拡大し、管・打楽器奏者も増え、サントリーホールの舞台が狭く感じます よく見ると舞台下手のハープには東響から移籍した影山梨乃がスタンバイしています どうやらこの日は東響から読響に移籍した2人の同時デビュー公演のようです こういうところにも、読響の心憎い配慮が窺えます
コバケンの指揮で第1楽章が開始されますが、この曲ではタクトを使用します さすがにマーラーはタクトなしでは細かなニュアンスが伝わらないのかもしれません 中盤辺りからのエネルギッシュな指揮ぶりを見て、「寄る年波には勝てない」どころか、まだまだコバケン節が健在だと再認識させられました 第2楽章ではオーボエ、クラリネット、そしてホルンのベルアップ奏法が見られ、ストレートに音が届きました 第3楽章では、冒頭の若き首席・大槻健によるコントラバス・ソロが素晴らしく、荒木奏美のオーボエのトリッキーな演奏が際立っていました 第4楽章ではマーラーの指定通り「嵐」のようなアグレッシブな演奏が展開します ホルン、トランペット、トロンボーン、テューバといった金管楽器が咆哮し、木管楽器が雄叫びを上げ、弦楽器が渾身の演奏を展開、打楽器が炸裂します フィナーレでは金管楽器全員が立ち上がり、勝利のファンファーレを奏で、圧倒的なフィナーレを飾りました
ところで、余計な心配かもしれませんが、コバケンはゆっくりと音楽が盛り上がるところでは、膝を曲げてイナバウアーのように後ろに反り返りながら指揮をする姿が何度か窺えましたが、あれは危険です 指揮台には柵がないので、後ろに倒れたら頭を打って脳震盪を起こします
満場の拍手の中、カーテンコールが繰り返されます マーラーの交響曲の後にアンコールはあり得ません コバケンはいつものように管楽器、打楽器、弦楽器の各セクションごとに立たせて賞賛し、首席と握手をします そして、長原コンマスに声をかけ、全員そろって前に一礼、後ろに一礼、右に一礼、左に一礼、最後に前に一礼してオケを解散しました まず最初に、お客様に喜んでもらうこと、次にオーケストラの奏者に気持ちよく演奏してもらうこと、そして最後に自身が良い指揮をすること・・・これが”コバケン”の信条ではないか ”コバケン人気”は、こうした彼の信条と、極めて日本的な”礼儀正しさ”に支えられているのかもしれない、とあらためて思ったコンサートでした