20日(土)。今朝、ブログを書こうと思ってログインしようとすると「パスワードを変更してください」という警告が出てきました 最近、パスワードが外部に流出する事件が多発していることを受けての措置だと思います。面倒くさいと思ったのですが、変更しない限りブログが書けないので現在使用中のパスワードにローマ字を加えて変更したうえでログインしました。したがって、このブログは、新しいパスワードによる第1号です
閑話休題
昨日は、正午から程永華・駐日中国大使の昼食会が、午後3時半から安倍晋三首相の記者会見が10階ホールで開かれたので、慌ただしい一日でした デスクワークの合間に1階玄関に行って、ゲストが無事に入館するのを見届け、10階に上がって記者会見場の様子を窺い、会見が終わると、また1階玄関に行って、ゲストが無事に退館するのを見届けました 先日のアウンサンスーチーさんの時と比べて、警察関係の警備陣は安倍首相の方が圧倒的に多かったですが、記者会見の”集客力”はスーチーさんが上回っていました。いずれにしても事件事故なく退館されたので一安心です
も一度、閑話休題
昨夕、東京文化会館小ホールで「花房晴美・室内楽シリーズ・音楽のアトリエ第6集”フランクの夜会”」公演を聴きました プログラムは①フランク「前奏曲、フーガと変奏曲」、②同「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調」、③同「四手のためのポルカ変ロ長調」、④オギュスタ・オルメス「交響詩”ポーランド”」、⑤フランク「ピアノ三重奏曲第1番嬰へ短調」です
全自由席のため開演45分以上前から小ホール前の”坂”には長蛇の列が出来ていました それでもK列19番とかなり良い席を確保することが出来ました。会場は8~9割方埋まっている感じです。小ホールでは珍しい大入りです
1曲目のフランク「前奏曲、フーガと変奏曲」はフランクがサント・クロチルド教会のオルガ二ストを務めていた1868年に「オルガンのための6つの小品」の第3曲として出版したものです。ハロルド・バウアー編曲版を花房晴美のピアノ独奏で演奏しました
2曲目の「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」ほど有名なヴァイオリン・ソナタはないでしょう ヴァイオリンの徳永二男は男性的で極太の演奏を展開、一方、花房晴美は力強く潔い演奏を展開します。最終楽章「アレグレット」は二人のバトルのように火花が散る演奏でした
第2楽章に入った時です。自席の左の方向でケータイのマナーモードらしき着信音がブーブーと鳴り始めました しばらくして鳴り止んだと思ったら、再び鳴り始めました。非常識にもほどがあります 1回で分かるはずですから、その時点でスイッチを切るべきです。まだいるのですね、こういう古典的な非常識が
休憩後の1曲目、フランクの「ポルカ」は花房晴美と妹の真美との連弾で演奏されましたが、弾むような楽しい曲でした
次の交響詩”ポーランド”を作曲したオギュスタ・オルメスはパリの社交界で活躍していたピアニスト・声楽家で、フランクが密かに想いを寄せていた女性です 花房姉妹の演奏は4手だけで演奏しているとは思えないほどの色彩感溢れる演奏で、聴衆を魅了しました それにつけてもこの姉妹はまったく似ていませんね
最後のフランク「ピアノ三重奏曲第1番」はベルギー国王レオポルド一世に献呈されたほど、作曲者の意欲が込められた曲です 花房晴美、徳永二男にチェロの藤原真理が加わります。本当に久しぶりに見る藤原真理は、ずい分年を取ったなあ もとい、貫録十分な年になったなあ と思いました。
最初にピアノの独奏が、次いでチェロが、そしてヴァイオリンが入ってくる第一楽章冒頭部が何とも言えない魅力です この曲でもヴァイオリンとピアノがバトルの様相を呈しています チェロも懸命に演奏しますが、二人の迫力に追い付きません 最終楽章「フィナーレ」は三人ともこれ以上の力は入れられないのではないかと思うほどの熱演で、会場の温度が一気に上昇したような感じがしました
アンコールとして三人によって、静かな曲が演奏されましたが、曲名がわかりません 時々思うのですが、演奏者はアンコールの曲名をアナウンスしてから演奏すべきだと思います
2曲目のアンコールは花房姉妹によって、次回のコンサートで取り上げるミヨーの小品が鮮やかに演奏されました これは花房晴美がアナウンスしてくれたので作曲者名は判りましたが、コンサートホールは残響が長いので、言葉がよく聞き取れません。この辺も、ゆっくり話すようにするとか、演奏する側が考えてほしいと思います
次回の「パリ・音楽のアトリエ」は10月25日午後7時からで、第7集”ミヨーの夜会”です。これも是非聴きに行こうと思っています