植物工場システム「agri-cube ID」を導入いただいた
株式会社ベジタブルテック様(茨城県那珂市) の事例をご紹介いたします。
お客様のご要望に合わせ、生産規模や使い勝手等 を総合的に考慮した植物工場システム
「agri-cube ID」につきましては、お気軽にご相談ください。
導入事例
CASE植物工場システム「agri-cube ID」で葉物野菜を生産
株式会社ベジタブルテック
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建設地 | 茨城県那珂市 |
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建物用途 | 植物工場 |
敷地面積 | 4,934.8m2 |
延床面積 | 4,849.4m2 |
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竣工 | 2022年7月 |
建物概要 | 平屋建て |
完全密閉型植物工場でつくる
みずみずしさ長持ちのリーフベジタブル
茨城県那珂市に大型植物工場を構えるベジタブルテック様は、完全密閉型の植物工場で、フリルレタスやグリーンリーフ、サニーレタスなどの葉物野菜を生産・出荷されています。
完全密閉型植物工場ならではの高度な生産管理で農薬不使用、生菌数の少ない生産物をコンビニエンスストアや外食チェーン、ホテルに卸し、関東圏から北海道に至るまで積極的に販路を拡大。
大規模集約によるコスト削減が見込める次世代施設園芸の強みを生かし、省人化や省コスト化を図りつつ、高品質の野菜を消費者のもとに安定的に供給することを追求されています。
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昨年7月に竣工した第二工場では、大和ハウス工業と三協立山株式会社が共同開発した植物工場システム「agri-cube ID」を導入。
同植物工場システムは2社が独自開発した「送風システム」や「養液管理システム」とエアコンなどの空調機器を組み合わせることで適切な栽培環境を整備。すべての野菜に均一量の風があたるように設計され、光についてもLEDを適切に配置し照射することで栽培棚ごとの生育ムラを抑えて高歩留・高収量・高回転を実現しています。
主力商品であるフリルレタスの場合には35日間で促成栽培することが可能で、最大稼働2.25トン/日(フリルレタス株換算で11,250株/日)を誇ります。ガルバリウム鋼板を用いた、清潔感のある建屋は明るく広々としており、モニターを通じての工場内見学も可能で、関東圏を代表する次世代型施設園芸のモデルケースとして、小中学校の社会科見学や農業関連団体の視察が多く訪れています。
また、地域貢献活動として、近隣の福祉施設に無償でレタスを提供。植物工場で栽培したレタスに対する「おいしい」との声が同社の励みとなっています。
大和ハウス工業は施工を担当させていただいたほか、「agri-cube ID(アグリキューブ・アイディー)」の導入、国の補助金を活用した栽培コスト低減などの面でサポートしました。
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スマート農業で 茨城から海外へ
株式会社ベジタブルテック代表取締役
植田一成 社長
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異常気象や就農人口の減少、肥料などをはじめとしたサプライチェーンの混乱などから、AIやIoTを活用したスマート農業に注目が集まっています。
スマート農業には、労働者の肉体的負担の軽減や高度な品質管理の実現などのメリットがある一方、導入コストの高さや運用ノウハウの学習機会が少ないなどのデメリットがありますが、第二工場建設にあたっては、補助金申請における大和ハウス工業さんや三協立山さんのサポート、「agri-cube ID」独自の栽培技術を学ぶための栽培サポートプログラムが役立ちました。
同システムを採用した第二工場は、おいしく安全・安心な野菜を、みずみずしさを保ったまま消費者に届けるという私たちのミッションを確かな形で支えてくれており、施工にあたってのスピーディーかつ細やかな対応にも、非常に満足しています。
今後はさらなる販路拡大、生産力増強で国際水準GAP(※)の取得を目指し、海外展開をにらんでいます。日本にスマート農業を普及させ、工場野菜のブランド化を目指します。
※ドイツに本部を置くFoodPLUS GmbHが運営する、食品安全の国際的な適正農業規範(Good Agricultural Practices:農業生産工程管理)。
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