国語世論調査

2024年09月19日 12時30分20秒 | 社会・文化・政治・経済

日常の言葉遣いや話し方、あるいは文章の書き方など、国語について、どの程度関心があるかを尋ね
た。
「非常に関心がある」(13.5%)と「ある程度関心がある」(67.4%)を合わせた「関心がある(計)」
は 80.9%となっている。一方、「全く関心がない」(1.5%)と「余り関心がない」(17.0%)を合わせた
「関心がない(計)」は 18.5%となっている。
過去の調査結果(令和 3 年度)と比較すると、余り変化は見られない。
【以下、次ページ、図 1 参照】
地域ブロック別に見ると、「関心がある(計)」は、全ての地域で 7~8 割台となっている。
性別に見ると、「関心がある(計)」(男性 78.5%、女性 83.0%)は、女性の方が高くなっている。
年齢別に見ると、「関心がある(計)」は、30~60 代で他の年代より高く 8 割台前半となっている。
性・年齢別に見ると、「関心がある(計)」は、女性の 40~60 代で他の年代より高く 8 割台後半となっ
ている。

国語に「非常に関心がある」「ある程度関心がある」と答えた人(全体の 80.9%)に、どのような点
に関心があるかを尋ねた(選択肢の中から三つまで回答)。【7 ページ参照】
「日常の言葉遣いや話し方」が 80.7%で最も高く、次いで「敬語の使い方」が 48.9%となっている。
以下、「文字や表記の仕方あるいは文章の書き方」(42.4%)、「言葉の意味・由来や国語の歴史」(38.3%)、
「新語・流行語」(17.6%)、「パソコン・スマートフォンなどの情報機器が国語に与える影響」(14.0%)、
「発音やアクセント」(13.2%)、「共通語や方言」(10.7%)、「外来語・外国語の使い方」(9.0%)、「国
語の教育や国語に関する施策」(6.2%)、「国際化が国語に与える影響」(3.4%)となっている。
過去の調査結果(令和 3 年度)と比較すると、「文字や表記の仕方あるいは文章の書き方」が 4 ポイ
ント増加している。

地域ブロック別に見ると、「日常の言葉遣いや話し方」は、全ての地域で 7~8 割台で他の選択肢の割
合を上回っている。「文字や表記の仕方あるいは文章の書き方」は、中部で他の地域より高く 48.4%、
「新語・流行語」は、北海道で他の地域より高く 26.0%となっている。
性別に見ると、「日常の言葉遣いや話し方」(男性 76.5%、女性 84.0%)、「敬語の使い方」(男性 43.5%、
女性 53.3%)は、女性の方が高く、「言葉の意味・由来や国語の歴史」(男性 43.1%、女性 34.5%)は、
男性の方が高くなっている。
年齢別に見ると、「日常の言葉遣いや話し方」は、50外国から来た人など、日本語がよく分からない人に道などを聞かれたとしたら、それになるべく答え
ようとすると思うか、それとも、答えないと思うかを尋ねた。
「なるべく答えようとする」は 89.0%、「答えない」は 10.3%となっている。
【以下、次ページ、図 2 参照】
地域ブロック別に見ると、「なるべく答えようとする」は、関東(91.5%)と中部(90.6%)で他の
地域より高く 9 割強となっている。
性別に見ると、「なるべく答えようとする」(男性 90.3%、女性 87.9%)は、男性の方が高くなって
いる。
年齢別に見ると、「なるべく答えようとする」は、40 代以下で他の年代より高く 9 割台半ばとなって
いる。
性・年齢別に見ると、「なるべく答えようとする」は、男性の 30~40 代と女性の 20 代、40 代で他の
年代より高く 9 割台後半となっている。 代で他の年代より高く 84.3%、「敬語の使い方」
は、20 代で他の年代より高く 61.5%となっている。「文字や表記の仕方あるいは文章の書き方」は、30
代と 50 代で他の年代より高く 4 割台後半となっている。「新語・流行語」は 16~19 歳と 70 歳以上で、
「共通語や方言」「外来語・外国語の使い方」は 16~19 歳で、それぞれ他の年代より高く 2 割台となっ
ている。
性・年齢別に見ると、「日常の言葉遣いや話し方」は、女性の 30~50 代で他の年代より高く 8 割台後
半となっている。「敬語の使い方」は、男性の 20 代と女性の 50 代以下で他の年代より高く 5~6 割台と
なっている。「文字や表記の仕方あるいは文章の書き方」は、男性の 30 代と女性の 50 代で他の年代よ
り高く約 5 割となっている。「言葉の意味・由来や国語の歴史」は、男性の 50 代以上で他の年代より高
く 4 割台半ばから 5 割弱となっている。

どのように答えようとすると思うか
外国から来た人など、日本語がよく分からない人に道などを聞かれたとしたら、それに「なるべく答
えようとする」と答えた人(全体の 89.0%)に、どのように答えようとすると思うかを尋ねた(選択肢
の中から幾つでも回答)。【10 ページ参照】
「身振り手振りを交えて答える」が 82.2%で最も高く、以下、「スマートフォンなどの翻訳ツールを
使う」(46.3%)、「英語などの外国語を使って答える」(46.0%)、「やさしい日本語で分かりやすく答え
る」(39.6%)、「紙に書くなど、筆談する」(20.3%)、「特に気を使うことなく日本語で答える」(7.0%)
となっている。
【以下、次ページ、表 4 参照】
地域ブロック別に見ると、「身振り手振りを交えて答える」は、全ての地域で他の選択肢の割合を上
回り、中でも北海道で他の地域より高く 89.1%となっている。「英語などの外国語を使って答える」は、
関東で他の地域より高く 51.9%となっている。「紙に書くなど、筆談する」は、東北(26.9%)と中国
(26.2%)で他の地域より高く 2 割台後半となっている。
性別に見ると、「身振り手振りを交えて答える」(男性 79.8%、女性 84.3%)、「やさしい日本語で分
かりやすく答える」(男性 35.7%、女性 43.2%)は、女性の方が高くなっている。
年齢別に見ると、「身振り手振りを交えて答える」は、60 代で他の年代より高く 86.2%となっている。
「スマートフォンなどの翻訳ツールを使う」「英語などの外国語を使って答える」は、年代が低いほど
割合が高くなる傾向がある。一方、「紙に書くなど、筆談する」は、年代が高いほど割合が高くなる傾
向がある。「やさしい日本語で分かりやすく答える」は、70 歳以上で他の年代より高く 48.4%となって
いる。

性・年齢別に見ると、「身振り手振りを交えて答える」は、女性の 60 代で他の年代より高く 90.0%と
なっている。「スマートフォンなどの翻訳ツールを使う」は、男女とも年代が低いほど割合が高くなる
傾向があり、男女の 30 代以下で 7 割を超えている。「英語などの外国語を使って答える」は、男性の 50
代以下と女性の 40 代以下で他の年代より高く 5~6 割台となっている。「やさしい日本語で分かりやす
く答える」「紙に書くなど、筆談する」は、男性の 70 歳以上と女性の 60 代以上で、それぞれ他の年代
より高くなっている。

 

 


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