トラブルに巻き込まれないために、海外で気を付けたい服装とは?
地元の取手一高校の女子生徒と、取手江戸川学園の女子生徒は、皆ロングスカートである。
だが、取手二高の女子生徒は露骨までにも、ミニスカートなのだ。
その意図、理由な何故なのか?
露出が高いのは、『誘ってる』証拠?
「着たいものを着て、何が悪い?」と思う方もいるでしょう。
でも、それは日本だけにしておきましょう。
日本は服装に関しては、世界中で最も自由が認められている国ではないでしょうか?
欧米諸国のみならず宗教的な理由で中東などでも、女性の露出が高過ぎる服装は、男性に誤解を与える原因になります。
アメリカで感じるのは、『健康美』や『健康的な露出』には問題がないということです。
南カリフォルニアではビーチも近いからか、夏場はホットパンツにタンクトップ(しかも、ブラの線が丸見え)にビーチサンダルを履いた、肌が小麦色に焼けた若い女性をよく見掛けます。
このような恰好は露出が高いといえば高いのですが、健康的な露出なのでセーフなのです。
この服装は海外では止めておきたい
欧米諸国では、上半身を健康的に露出するセクシーさは問題ないのですが、下半身の露出に関しては日本とは異なった考え方があります。
日本の学校が冬休みや春休みにもなると、ここロサンゼルスでも日本人女性観光客を多く目にします。
ときどき、その服装にギョッとすることがあります。
ミニスカートにニーハイブーツ(もしくは、ピンヒール)、しかも網タイツ着用というファッション。
これは完全にアウトです。
なぜなら、この組み合わせは典型的な娼婦の服装なのです。
サクセスストーリーの映画の代表格、『プリーティー・ウーマン』。
ジュリア・ロバーツ演じる娼婦が、劇中でどんな服装だったか思い出してみてください。
マイクロミニスカートにニーハイブーツでしたね?
日本ではおしゃれなコーデも、欧米諸国では娼婦のコーデになってしまうのです。
商売のお姉さんたちの服装事情を目の当たりに
以前、著者がサンフランシスコを訪ねたときの話。日が落ちて周りが暗くなると、どこからともなく露出度の高いお姉さんたちがダウンタウンに出没するのに気付きました。
そして、彼女たちは歩道の角に大抵一人か二人で立っているのです。
全員が全員、濃い化粧をしており、服装といえば、上半身はチューブトップなど胸をやたらと強調していて、下半身はお尻が見えてもおかしくないようなミニスカートにニーハイブーツかピンヒール。
そして、派手な色のタイツか網タイツでした。
この判を押したような服装は、客に分かりやすい目印のようなものだったのです。
もし、日本人女性がそれを知らずにばっちり化粧をし、ミニスカートとニーハイブーツで道を歩いていると、娼婦に間違われて、「いくら?」と訊かれても文句は言えません。
レギンスも厳しい?
また、ミニスカートと同様に、短めのチュニックにレギンスの組み合わせも注意した方が良いかも知れません。
部屋着にしている分には問題がないのですが、外出するときは話は別です。
著者の友人Nは、ニューヨークのホテルでチュニックとレギンス姿でくつろいでいました。
アメリカ人の友人に『ダウンタウンに遊びに行く前に、レギンスをジーンズに替えた方がいい』と注意されたそう。
レギンスは下半身の線がよく見えるので、『露出度が高い=商売の女性』と誤解されることがあるそうです。
宗教的な意味のあるアクセサリー
クロスのような宗教的な意味があるアクセサリーは、信心深い信者には不愉快に映ることがあります。
熱心なカトリックの教信者の中には、信者でない人が軽々しく神を口にすることは好ましくないと捉える人がいることを考えると、宗教的シンボルをモチーフにしたものは信者でない限り控えるのが良いでしょう(したがって、同じ理由で英語も公の場では、「Oh my God !」ではなく、代わりに「On my Gosh!」や「Oh my goodness! 」を使う方が無難です)。
番外編その1:公の場での化粧
最近、日本では電車内で化粧をする人が出現し、大きな論議を呼んでいますが、公の場での化粧は欧米諸国ではNGです。
レストランで食事後、口紅ぐらいなら…と、テーブルでお化粧直しをするのも周りの目にはよく映りません。なぜなら、公の場での化粧は、娼婦が『準備万全!いつでもどうぞ!』と、客にアピールをする行為だからです。
短絡的に、『公の場での化粧=娼婦』という方程式にならなくても、品がなく軽い女性に思われても仕方ありません。淑女であれば、面倒でもお手洗いに行って化粧直しを…ということなのでしょう。
番外編その2:マスク着用
日本では、町中でも社内でもマスクを着用している人を見掛けるのは日常茶飯事です。
しかし、日本以外の国では、マスク着用は奇異の目で見られてしまいます。
著者の知人のMさんの話です。花粉症がひどかったMさんは、マスクをして庭で水遣りをしていました。
隣人が遠巻きに怪訝な顔でMさんを見ているのに気付き、挨拶しました。
すると隣人は、「マスクなんかして、何か深刻な健康問題でもあるの?」と真剣に尋ねて来そうです。
どうやら隣人は、Mさんが重篤な伝染病か何かに罹患しているのかと疑っていたのでした。
また、著者の日本人の元同僚Kが、風邪で咳が出るためマスク着用で出社した日のこと。
アメリカ人の同僚たちの目に、Kはかなり特異に映ったようです。本人に近寄ることを躊躇した同僚たちは、同じ日本人という理由だけで、代わりに著者に「Kはなぜマスクを付けているのか?」と訊いて来ました。
アメリカ人にとって、マスクは相手の表情が分からないのも手伝って、恐怖心など負の感情を煽るようです。
最後に
海外に旅行中の服装に関しては、『郷に入れば郷に従え』を実践するのが賢明です。
折角の旅行ということで気合を入れたおしゃれがしたくなる気持ちは分からないでもありません。
しかし、思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、旅行中はラフで気張り過ぎないジーンズなどの服装を心掛けましょう。
おしゃれは日本に帰ってからいくらでも出来ます。
『自由の国アメリカ』なんて言いますが、ファッションに関しては日本は本当の意味で、自由で平和な国なのかも知れませんね。