現在、日本のアニメ産業は、3兆円の巨大産業になっている。
日本は経済大国から文化大国に進化した―アメリカ人のダグラス・マクグレイが指摘した。
外国人の視点からみると「カッコよい」のである。
原作であるマンガやライトノベルが売れる。また関連商品、たとえばトレーディングカードやフィギュア、「ガンダム」のようなプラモデルも売れる。
女子高生のスクールアイドルを主人公にした「ラブライブ―」や「ラブライブ!サンシャイン!!」の場合、声優によるライブが開かれ、3万人は動員する。
テレビ放映後は、DVDやブルーレイでパッケージ化される。
ファンは同人誌で二次創作したり、アニメのコスプレに興じたいする。
これは他国では類例がない「再生産」を含んだ「エコシステム」である。
今日はグローバリゼーションの時代であるで、情報や人が国境を越えていく。
海外ファンの訪日が増加し、関連産業が潤う好循環が続く。
21世紀の日本のアニメ文化は発展するこはあっても、衰えることはない。
なぜなら日本独特な「エコシステム」が盤石だがら、という結論になるだろう。
文芸評論家 町口哲生さん
エコシステムとは何か?
特にITや通信を中心にして「エコシステム」という言葉をニュースやビジネス・経済の雑誌などでよく耳にします。
エコシステムは「Ecosystem」であり、もともとは自然界における生物と、それを取り巻く環境が相互作用しながら存続する、生産・消費・分解による循環から成り立つ、バランスのとれたモデル全体を表現しています。
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