日本人の住まい―生きる場のかたちとその変遷 (百の知恵双書)宮本 常一農山漁村文化協会このアイテムの詳細を見る |
間取り好きにはこたえられない良書でございます。
宮本先生は、こんな風に家の間取りやら、屋根の形もフィールドワーク中に調べていたんですね。
感心します。
地方によって、伝統的な家の建て方が違うと言うことを社会の時間に習ったものの、それを実地で調べたり目にする機会にはあまり恵まれませんでした。
私が日本全国を歩けるようになった頃はバブル期で、伝統的な家はどんどん壊れていってましたので。
私は、なんとなく、大工さんの文化が地域によって区切りがあって、(大工さんの技術に限界があって)同一地方には同じような家が作られるのだと思っていました。
それもあるのだと思いますが、家族のあり方、産業、村落の成り立ち、そういうものが大きく関係しているとの話に、引き込まれました。
土間のある家、床のある家、
寝室がひとつの家、複数の家。
かまどのある家、囲炉裏のある家。
それぞれに意味があって、その家の形になっている。
目からウロコでした。