キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

『KANO 1931海の向こうの甲子園』

2015年01月28日 | ☆エンタメ-映画
台湾映画「KANO」がついに日本でも公開されました。
私の友人たちも次々に見に行っています。
私は台湾公開時(去年の春)に現地で見る機会に恵まれましたが、ぜひ日本の映画館で日本の観客と一緒に見てみようと思っています。
日本のテレビでも特番が組まれたりして結構力入っていますよね。
映画で使われた1930年代の嘉儀の街や甲子園球場が巨大セットだったと知って驚きました。
そんなところにも注目してもう一回見ようと思います。

映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』公式サイト




以下、初見時の感想を少し手直しして再録。


相変わらずの浅い感想を書きますよー!
今私の周りの人々の中で最も話題の作品。
台湾へ行くのが封切りの翌日ということもありぜひ現地で見ておきたいと思いました。

西門町の「絶色」と言う映画館で見ました。
台湾で映画を見るのは海角七号以来、何年ぶりでしょう。

本編が185分もある大作です。
見てみて驚いたのは、セリフの殆どが日本語だったことです。
もちろんあの時代のリアリティーを重視するなら日本語にならざるを得ないでしょうけど、この作品では、日本人の監督を主人公に据え、球児たちにも日本語を使わせています。

当時の台湾は、支配者である日本人と、台湾語、客家語を話す漢族、そして部族ごとに言葉がちがう原住民(映画の中では時代考証に沿って「蕃族」という呼称が使われていました)、さまざまな言葉が混在していて、人口的には漢族が圧倒的に多いのですが、公用語は日本語であり、多民族構成のチーム内で使うのも日本語なのです。
そのため日本人にとっては殆ど字幕が不要です。
台湾映画なのに。
有り難かったです。

今回は、日本人キャストも芝居のできる人ばかりで安心して見てられました。
永瀬正敏、大沢たかお、坂井真紀、あと名前を知らないですが脇役も皆良かった。
海角七号の時は目を覆うばかりでしたからね。
予算があるというのはいいですね~。


さて映画の中身ですが、実話です。
スポーツ爽快ものです。
監督がスパルタ式なので「スポ根モノ」と言っていいでしょうね。

当時当然あったであろう偏見や差別意識もちらっと描いてありますが、むしろそれらを超えた人間の可能性を描いていて気持ちの良いものでした。台湾では、日本人に媚びている映画だという批判もあるようですが、多分大多数の台湾人はそう思わないと思います。


甲子園の場面。
最初は無名で応援なんかもなかったのに、勝ち進むにつれどんどん応援が増えて、決勝では「阿里山」と「KANO」という文字が表裏に書かれたうちわを振る人がおびただしい数になっています。
当時の日本人にとって台湾は日本領土だったわけですから当然なのかもしれませんが、その場面にはジーンとなりました。


アミ族の平野くん、めっちゃいい味出してたなぁ。
同じくアミ族キャッチャーの東くんは男前だった。
当時の原住民はほとんど日本語の名前を持ってたんですよね。

嘉南大圳(かなんたいしゅう)を建設した、八田與一さんも登場してました。
描かれ方はとても好意的でした。
演じるのは大沢たかお。
この時代の熱い情熱はどんな話でもほんとに感動しますよね。
なぜだろう??


映画としては手放しで絶賛するようなものではないです。
素晴らしい映画だし、見てよかったし、誰にでもおすすめしますが、映画としては「粗」がいっぱいあるんです。でも制作陣の映画愛があふれているので帳消しになるという・・・
「海角七号」のときにも感じました。
映画としてのストーリーや役者の演技はボロボロだったんですけど、愛にあふれてて大ヒットしたのかな・・・と思ったものです。

セデックバレは見てないのですが、似たような感想を持ったかもしれません。
下手だけど、一生懸命歌うのに心動かされる素人のど自慢に感動するようなものかも。

この映画は、間違いなく日本に来ると思います。ぜひご覧になってください。

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