10月30日(木)午後5時少し前、万年橋北詰の、清洲橋が一番美しく見られるスポットに来ました。
昭和3年竣工の清洲橋は、当時世界で最も美しいとされたドイツケルン市の大つり橋ヒンデンブルグ橋をモデルとして造られました。
少し下流の永代橋、勝鬨橋とともに、国の重要文化財に指定されています。
これは、小名木川にかかる万年橋です。
隅田川が、小名木川に入って最初の橋です。
葛飾北斎の万年橋は、橋げたの高さが強調され、太鼓橋のように描かれています。(江戸時代は行き交う船が多かったでしょうから、実際に橋げたは高く作られていたのでしょう)欄干から亀を吊るした図柄の絵もあります。「亀は万年」で「万年橋」ということでしょう。
(小名木川の入り口)
(万年橋から見た小名木川の水門)
小名木川に出入りする船を調べる幕府の番所がここに置かれたのは、正保4(1647年)といいます。
橋の上を通る道は昔からあったことがわかります。時代小説にはよく登場します。
隅田川から一つ目の道です。この通りを“一つ目”と呼ぶ人はあまりいませんが、“三つ目通り”“四つ目通り”などは、現在も使われています。また、小名木川には、“五の橋”があります。万年橋は、“一の橋”です。
・・・と御託を並べているうちに、日はどんどん沈んでいきます。隅田川上流の“新大橋”が夕日を浴びています。(あの橋はもともと朱塗りではありますが)