旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

立山黒部アルペンルート ラストイヤーの旅 11 『トロリーバス』

2024-11-09 09:57:13 | 立山黒部アルペンルートの旅
 これから乗る大観峰と室堂を結ぶ「立山トンネルトロリーバス」は、日本で唯一のトロリーバスで今シーズン最後となる11月30日の運行を最後に廃止され、来シーズンからは電気バスに置きかえられます。


立山トンネルトロリーバス 室堂行
 11時30分発の臨時便に乗ります。


 車体の外観とハンドルで操作しタイヤで走行することから「バス」と呼ばれていますが、電車線から電力の供給を受けて走る「電車」の仲間で、正式名称を「立山黒部貫光無軌条電車線」というこの路線は「鉄道」なのです。




 直流600Vの電力だそうです。


 排気ガスのないトンネル内だけで運行していてきれいな車体には、ラストランのステッカーが貼られています。


大観峰 11:30発
 全線単線の3.7kmを最高速度40km/hで室堂駅に向かいます。


 トンネル内の道幅は4m。これに対してバスの車幅は2.8mだそうですから、左右のゆとりはそれぞれ60cmという狭さです。


 破砕帯というと、映画「黒部の太陽」の関電トンネルにある80mの区間が有名ですが、立山トンネルにも50m程の破砕帯があり、青色に照らされています。


 トンネルの中間地点の直前に「立山直下」の標識があります。
 ここが立山の主峰、標高3,003m雄山の直下で標高は2,391mです。


 中間地点はトンネル内唯一の行き違いが出来る信号場になっていて、室堂駅から来たトロリーバスの後ろ姿を見ることが出来ました。


室堂 11:40着
 標高2,450mの室堂駅に到着です。
 「立山黒部アルペンルート」の最高地点であると同時に、日本最高地点の鉄道駅でもあります。


 つづく


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