綾瀬市議・上田博之のあやせタウンWebニュース【ブログ版】

神奈川県綾瀬市政の動きを縦軸にしつつ、
横軸は四方八方に広がります。
綾瀬市会議員 上田博之(日本共産党)です。

◆「核兵器廃絶地球市民集会」に参加された方から投稿です

2006年11月05日 | 平和○・憲法○・米軍基地×

 最近知り合いましたMさんが、10月21日~23日に長崎で行われた「核兵器廃絶地球市民集会」にはるばる参加されたとうかがいましたので、参加されての感想などの寄稿をお願いいたしました。
 さっそくお寄せくださいましたので掲載させていただきます。Mさん、お忙しいところありがとうございます。いきいきとした報告で、私も参加できたような気がします。

 なお、
「核兵器廃絶地球市民集会」のホームページもご参照ください。

「核兵器廃絶地球市民集会-ナガサキ」
参加レポート


小園在住  Mさんよりの投稿


 核兵器の廃絶を実現しようとする市民とNGOによって、「第三回核兵器廃絶地球市民集会ナガサキ」が10月21日から23日までの3日間開催されました。
 最近は北朝鮮の核開発が懸念されていて、北朝鮮の核は怖い、日本は狙われている、ぎゃあー!!!という報道ばかり。私たちをパニックに陥れようとしています。このドサクサに付け込んで、閣僚が日本の「核保有」発言を繰り返す、日本のこの状況。
 もちろん、北朝鮮の核実験には大反対ですが、それが本当の脅威でしょうか。本当の恐怖はどこにあるのか。
 この時期だからこそ、核や真の安全保障について考えたい、そう思って参加した集会でした。

 この集会の開会式には長崎の原爆被爆者下平作江さんのお話しがありました。
 1945年8月9日、一瞬にしてお母さんは黒焦げになってしまった。お兄さんは「死にたくない」といいながら数日後死んでいった。妹と二人生き残ったが、妹は数年後病気になり手術後、傷口が腐り始め、苦しみと差別の中で、自ら鉄道自殺をした。という本当に苦しい辛いお話でした。「語りたくないけれど語る」「被爆者は人間らしく生きることも、死ぬことも許されなかった」という言葉が印象的でした。

 現在、地球上には3万2千発もの核兵器が存在しているそうです。
3万2千発!!!!たった一発で、一瞬のうちに広島では14万人、長崎では7万人を殺し、その土地を地獄にした核兵器が、私たちの生きる世界には3万2千発も存在している。
 一体何人の人間を殺せるのか?あまりに天文学的な数字、あまりに恐ろしすぎるので、聞きたくない、知りたくない、もう考えたくない・・・、と呆然としてしまいますが、被爆者のあまりに壮絶な体験を聞くと、何かせずにはいられない気持ちになります。
 また、日本は「被爆国」で「非核国」ですが、大量の核兵器を持っているアメリカ合衆国と同盟を組んでいますし、国内に多数の原子力発電所を抱えています。六ヶ所核燃料再処理工場では、年間800トンものプルトニウムを使うそうで、これはすぐに核兵器に転用できるものですし、工場の煙突からは一日で通常の原発一年分の放射性物質が廃棄されるそうです。
 国外からみたら、この状況はどう映るのか。こんな、「被爆国」「非核国」あるのかぁ???日本は「非核国」とは全く言えません。核の恐怖は、海外や隣国にあるのではない、日本の政策の中にあり、その延長として私たちの生活の中にある。核は、ごく身近な問題なんですよね。

 集会には外務省の軍縮担当課長という人もスピーカーとして招かれており発言していましたが、「現実的に考えて米国との関係を重視した安全保障が基本」だそうです。って、あなた軍縮担当・・・?と、突っ込みたくなる内容。独自の構想なんてないんだね、やっぱり。
 その後、モンゴルの元国連大使の発言もありましたが、冷戦後モンゴルは一国で「非核地帯」を宣言し、「非核地帯」という安全保障を選択したそうです。日本も「アメリカの核の傘」の下から飛び出して、本当の非核を宣言したほうが、どれほど安全で安心だろうか。東アジアの緊張はどれだけ緩和するだろうか・・・。
 と考えながら、その話を聞きました。日本となんという違いだろうか。しっかりしてくれ、軍縮担当!!いや、外務省なんてあてにならない、市民ができることを探して、核による安全の保障などという悪夢を止めよう・・・と妙に連帯感の増した聴衆たちでした。


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