昨年に続いて「戦争体験を語りつぐ会」に参加しました。私は記録係ということで、体験談を語るみなさんの話をビデオ撮影しました。
飛行機の修理工として中国で敗戦をむかえた方、看護婦として敗戦を知りながらもすぐには逃げ出さず傷病兵の看護を続けた方、細菌兵器を実験・製造していた731部隊のすぐ近くで作業していた方、などなど7人の方から、リアルで貴重なお話をたっぷりお聞きすることができました。
敗戦を知った時には、軍の上層部の人はすでに逃げてしまっていてもぬけの殻だったこと、731部隊の戦争犯罪の証拠を隠滅するために施設を大砲で砲撃していたが、なかなか壊れず、放火していたこと。その煙は3日間続いたこと。多くの日本兵が餓死したこと。それぞれのお話のなかで、浮かび上がってくるのは、戦争で苦しんだのは、市井の庶民だったことです。
どんな戦争でも、苦しむのは庶民。被害を受けるのは庶民です。
いま、日本は北朝鮮の脅威などを口実に、軍事力で国際紛争を解決しようという風潮が強まっていますが(平和憲法をなくそうというのがその流れ)、戦争の体験を知ってわかることは、どんな戦争もしてはいけない、ということです。日本の国はどのような事態でも外交力で解決する力をつけなければならないと切に思います。