れんこんのイメージは、シャキシャキという歯ざわりでしたが、
加賀れんこんは、シャキシャキよりもホクホク。
そして、独特の粘りを感じます。
てっきり、この地域特有の品種かと思いきや、
他の産地でも栽培している「支那白花種」という品種が使われています。
現在、加賀れんこんが作られているのは、
主に金沢市の北部の小坂地区と、河北潟干拓地。
ここは粘土質泥地の土壌で、
この土がもっちりした食感を育てると言われています。
特に小坂地区は砂3:粘土7の割合で、重く密着度の高い粘土質。
この土壌が、れんこんの質感に影響していることは間違いありませんね。
最初に作ったものは、れんこんの天ぷら。
シンプルな料理だけに、ホクホク感がダイレクトに伝わってきます。
こちらは、れんこん入り黒酢酢豚とれんこんのすりおろしスープ。
酢豚用のれんこんは、しっかりあく抜きしたつもりだったのに、
素揚げしたら、黒っぽくなってしまいました。
これも、力強い土の影響でしょうか?
石川県では、れんこんは加賀藩五代藩主前田綱紀の頃から
栽培されていたと伝えられていますが、
当時は上層武士間で薬用に使われていたそうです。
食用に栽培されるようになったのは明治20年代になってから。
当時は、どんな食べ方をしていたのか・・・。
そんなことを想像しながら、
いつも食べている茨城産のシャキシャキ感とは違った
ホクホク食感を楽しませていただきました。(*^-^*)