”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

ホクホク、加賀れんこん

2017-03-30 15:47:20 | 在来種 伝統野菜

れんこんのイメージは、シャキシャキという歯ざわりでしたが、

加賀れんこんは、シャキシャキよりもホクホク。

そして、独特の粘りを感じます。

 

  

てっきり、この地域特有の品種かと思いきや、

他の産地でも栽培している「支那白花種」という品種が使われています。

 

現在、加賀れんこんが作られているのは、

主に金沢市の北部の小坂地区と、河北潟干拓地。

ここは粘土質泥地の土壌で、

この土がもっちりした食感を育てると言われています。

特に小坂地区は砂3:粘土7の割合で、重く密着度の高い粘土質。

この土壌が、れんこんの質感に影響していることは間違いありませんね。

 

  

最初に作ったものは、れんこんの天ぷら。

 

シンプルな料理だけに、ホクホク感がダイレクトに伝わってきます。

 

  

こちらは、れんこん入り黒酢酢豚とれんこんのすりおろしスープ。

 

酢豚用のれんこんは、しっかりあく抜きしたつもりだったのに、

素揚げしたら、黒っぽくなってしまいました。

これも、力強い土の影響でしょうか?

   

石川県では、れんこんは加賀藩五代藩主前田綱紀の頃から

栽培されていたと伝えられていますが、

当時は上層武士間で薬用に使われていたそうです。

 

食用に栽培されるようになったのは明治20年代になってから。

当時は、どんな食べ方をしていたのか・・・。

そんなことを想像しながら、

いつも食べている茨城産のシャキシャキ感とは違った

ホクホク食感を楽しませていただきました。(*^-^*)

  

 

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