保管してあったインカのめざめが、盛大に芽を出しています。
夫が大切に育ててくれたものなので、1個たりとも無駄にはできません。
そこで、芽を取り、レンジにかけたものを揚げて、フライドポテトに。
フライドポテトに合うものといったら、ハンバーガーしか思い浮かばなかったので、
自分で挟んで食べるセルフ式のハンバーガーも用意しました。
インカのめざめは、芽が出るのが早いです。
(言い換えれば、休眠期間が極端に短い。)
掘るのが遅れると、もう芽が出ていることもあるそうです。
では、代表的なじゃがいもの休眠期間を比較してみましょう。
●じゃがいもの休眠期間
インカのめざめ 28日
農林1号 61日
きたひめ 71日
男爵 96日
トヨシロ 125日
十勝こがね 156日
やはり、インカのめざめは極端に短いですね。
どうしてなのか?
その理由を調べていくと、こんなふうにおっしゃっている方がいました。
「インカのめざめがすぐに芽が出てくるのは、
普通の4倍体じゃがいもとは違った2倍体の遺伝子を持っているため、
一定の期間、休眠するという性質に欠けているのです。」
2倍体? 4倍体?
簡単に説明すると、こういうことになります。
●じゃがいも 2倍体と4倍体
1個の細胞の中にある染色体の数は生物ごとに決まっており、
じゃがいもの栽培品種の主なものは、48本の染色体を持つ4倍体と、
24本の染色体を持つ2倍体になります。
4倍体は、2倍体に比べると2倍の染色体が格納されるため、
細胞の一つ一つが大きくなり、全体の重量、体積も増えます。
よって、作物として(栽培品種として)のじゃがいもは4倍体が多く、
野生種は2倍体が多くなっています。
ということは、2倍体であるインカのめざめは野生種に近い?
では、野生種のじゃがいもは休眠期間が短いという性質を持っているのか?
そう思って、野生種のじゃがいもの休眠期間について調べまくったのですが、
休眠期間が短いと書かれたものは見つけることができませんでした。
どなたか、インカのめざめの休眠期間が短い理由について、
お分かりになる方はいらっしゃいませんか?
ご教示いただけると幸いです。