”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

立派になって・・・

2015-07-09 13:21:18 | 在来種 伝統野菜

2年前、私は「彼」がどんな深いわけを抱えていようとも、

すべて受け止める覚悟でいました。

でも、「彼」は立派になって、私の前に現れました。

  

 

その「彼」とは・・・。

 

静岡市清水区の伝統野菜、折戸なす。 (*^_^*)

  

 

2年前の私の覚悟は、こちらをご覧ください。

  

  

そう、この折戸なすは、100年の時を経て

徳川家康公が好んだ味を復活させたというもの。

ところが、2年前までは、これを袋井で買おうと思うと、

3個ほどが袋に詰められた「わけあり品」しか手に入りませんでした。

それでも、十分においしかったから、大満足でした。

  

しかし、最近はその「わけあり品」を売っていたスーパーでも

写真のような立派なものが並ぶようになりました。

  

 

生産者が増えたのかしら?

などと考えていたら、今朝の新聞にこのような記事が!

 

  

折戸ナス研究会、JA清水、イオンリテール、

マックスバリュ東海、静岡県、静岡市の6団体が

折戸なす推進協議会を設立したそうです。

  

  

現在、生産者は9人だけで、

生産量も年間12トンにとどまっていますが、

この協議会ができたことにより、

品質管理や生産規模の拡大に向けた

取り組みが行われます。

そして、県内のイオン、マックスバリュ、

さらにオンラインショッピングサイトでも販売されます。

  

 

静岡県は東西に長い県なので、

全域の農産物を知ることはなかなか難しいのです。

この取り組みによって、

折戸なすがもっと多くの家庭の食卓に上りますように。

  

 

わけありだった時も、

多くの人に守られている今も、

「彼」は相変わらず、愛らしい丸顔で、

なめらかな肉質と濃厚なうまみを蓄えているのでした。

 


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