9月20日より、少しずつ新潟のなすを紹介してまいりましたが、
今回が最後の記事となります。
まず、むかしなす。
こちらは、来歴は不明ですが、
農家が先祖代々、種を守ってきました。
「むかしなす」という名前は、
おじいさん、おばあさんが昔から作っているから・・・という意味で
生産者の山崎幸男さんが名付けました。
と、ここまで書いて、改めてこのなすが入っていた袋を見ると、
山崎農場の文字が!!
そう、これはまさに名付け親の山崎さんが作られたものでした。ヽ(^o^)丿
豚肉と一緒に和風マリネにしてみました。
なんと、アクセントに加えた神楽南蛮も山崎さんが作られたもの!!
このなすを調理するにあたり、
水に浸けてあく抜きをしっかりしたつもりだったのですが、
まさに昔のなす特有のえぐみを感じました。
でも、それが妙に郷愁を誘いました。
そして、こちらは丸なす。
「種を代々守ってきた」という新潟のなすが多い中で、
こちらは、消費者や市場のニーズに合った
タキイ種苗の「早生大丸」を栽培しています。
こちらは、まさに「今のなす」と言ったところでしょうか?
在来野菜、伝統野菜について勉強させていただく機会は多いのですが、
だからといって、決してF1品種を否定しているわけではありません。
F1品種が開発されたおかげで
・品質が安定する
・収量が増える
・病気や寒さ、暑さに強い
・色が鮮やか
・保存性が高い
など様々な恩恵を受けていると思っています。
例えが適切かどうかはわかりませんが、
ぬか漬けも食べれば、
フレンチトーストも食べる・・・
そんなふうに、生産者にとっても消費者にとっても
F1品種と在来野菜が自由に選択できることが
一番望ましいのではないか・・・。
日本一の作付け面積を誇るなす王国、
新潟のなすをいただきながら、そんなことを考えました。
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