黒川のしょうゆ豆というものが入っていました。
これをただくまで、しょうゆ豆が香川の郷土料理だということを知りませんでした。
てっきり、そら豆をお醤油で煮た煮豆のようなものだと思っていたら、
中から出てきたものは、煮豆にしては硬い。
乾燥させたそら豆を煎って、
熱いうちに醤油、砂糖、唐辛子を混ぜた調味液に漬けこんだものとのこと。
それが、気密性容器に密封されて入っていました。
つまり、この未熟な緑色のそら豆を煮たものではなく、
この薄茶色の乾燥そら豆を煎ってから、醤油ダレに漬け込んだものなのです。
【2枚のそら豆の画像、お借りしました。】
袋から出すと、このツヤ!!
見ただけでおいしさが伝わってきませんか? (*^^*)
煎った豆を醤油ダレに漬け込んであるので、まず、口の中でポロっと砕けます。
その後に、ホクっとした豆らしい食感を楽しむことができます。
では、このしょうゆ豆はいつから始まり、
香川の家庭でどのように食べられているのか調べてみました。
■しょうゆ豆の始まり → 江戸時代と考えられている
・文禄年間に醤油の醸造が始まった小豆島が発祥の地ではないか?
・四国八十八か所巡礼のお遍路さんを接待するために煎ったそら豆が
近くにあった醤油の壺に転がり込み、その豆を後で食べてみると、
香ばしい豆の香りと醤油がほどよく合いおいしかった。
これが「しょうゆ豆」の始まりではないか?
●香川県とそら豆
そら豆の栽培は、明治時代以降、日本中に普及。
香川県は温暖な気候に恵まれ、そら豆の生育に最適な土地柄であることから、
稲の裏作として作られるようになった。
そして、農繁期の常備菜として「しょうゆ豆」を作っていた。
また、「しょうゆ豆」は保存がきくため、
地域における様々な行事での郷土料理としても欠かせないものだった。
●香川県では、しょうゆ豆はどんな時に食べられる?
常備菜、酒の肴として、一般家庭や飲食店で年間を通してよく食べられる。
おせち料理で黒豆の代わりに食べる家庭もある。
しょうゆ豆は、香川県の代表的な郷土料理として、
スーパー、観光地、空港などでも手軽に購入することができます。
昔のしょうゆ豆には、「讃岐長さや」という品種が使われていましたが、
現在使われている乾燥そら豆は、ほとんどが輸入品と言われています。
そんな中、この黒川のしょうゆ豆は、
そら豆も、唐辛子も香川県産です。
こんな素晴らしい香川の郷土料理に出会えたことに感謝申し上げます。
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