”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

お見舞いに、再び花が

2017-11-25 20:29:02 | お勉強

静岡県農林技術研究所の公開セミナーに参加させていただきました。

その中で、気になったことを順に書いていきます。

 

私は、正直、花には興味がありません。

自分で買う花は、お墓参りのお花だけ・・・。

あとは、贈り物にお花を使うことはあります。

  

が、今日のお話に出てきたメンテナンスフリーの切り花には驚きました。

いや、花に驚いたというよりは、

花を取り巻く環境が変わっていたことに驚きました。

  

病院へお見舞いに伺う時、お花というのは定番だと思っていたのですが、

今は、全国の半数以上の病院が花の持ち込みを禁止しています。

 

理由は、花瓶の水に緑膿菌という菌が発生し、感染症の原因になるからです。

健康な人に感染の危険性はほとんどありませんが、

抵抗力が弱っている人は感染の危険が高くなります。

こういった理由で生花の持ち込みを禁止する病院が増えたのです。

   

今日、セミナーで紹介されたメンテナンスフリーの切り花というのは、

花がすごいのではなく、日持ちを延ばすゼリーの効果によるものなのです。

 

この写真にあるグラスに入ったピンク色のものが、そのゼリーです。

ゼリーには、食紅で色々な着色をすることができます。

このゼリーは、元々花の輸送の際に傷まないように使われていたものです。

   

ゼリーの主な効果は次の5つ

 ・水分補給

 ・抗菌効果

 ・栄養補給

 ・老化抑制

 ・蒸散抑制

 

つまり、お見舞いに花の持ち込みを禁止する一番の理由である

菌の発生を防ぐことができるのです。

 

  

 

水替えの手間もかからず、倒してもこぼれにくい、

看護師さんや付き添いの人に面倒をかけることもない、

こんな花が、再びお見舞いに使えるようになったら、

入院患者さんの気持ちもパッと明るくなることでしょう。

 

※現在、静岡市立病院では、院内の一部の場所で

 試験的にこの花が飾られています。

 

 


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