静岡県農林技術研究所の公開セミナーに参加させていただきました。
その中で、気になったことを順に書いていきます。
私は、正直、花には興味がありません。
自分で買う花は、お墓参りのお花だけ・・・。
あとは、贈り物にお花を使うことはあります。
が、今日のお話に出てきたメンテナンスフリーの切り花には驚きました。
いや、花に驚いたというよりは、
花を取り巻く環境が変わっていたことに驚きました。
病院へお見舞いに伺う時、お花というのは定番だと思っていたのですが、
今は、全国の半数以上の病院が花の持ち込みを禁止しています。
理由は、花瓶の水に緑膿菌という菌が発生し、感染症の原因になるからです。
健康な人に感染の危険性はほとんどありませんが、
抵抗力が弱っている人は感染の危険が高くなります。
こういった理由で生花の持ち込みを禁止する病院が増えたのです。
今日、セミナーで紹介されたメンテナンスフリーの切り花というのは、
花がすごいのではなく、日持ちを延ばすゼリーの効果によるものなのです。
この写真にあるグラスに入ったピンク色のものが、そのゼリーです。
ゼリーには、食紅で色々な着色をすることができます。
このゼリーは、元々花の輸送の際に傷まないように使われていたものです。
ゼリーの主な効果は次の5つ
・水分補給
・抗菌効果
・栄養補給
・老化抑制
・蒸散抑制
つまり、お見舞いに花の持ち込みを禁止する一番の理由である
菌の発生を防ぐことができるのです。
水替えの手間もかからず、倒してもこぼれにくい、
看護師さんや付き添いの人に面倒をかけることもない、
こんな花が、再びお見舞いに使えるようになったら、
入院患者さんの気持ちもパッと明るくなることでしょう。
※現在、静岡市立病院では、院内の一部の場所で
試験的にこの花が飾られています。