我が家にある鬼太郎の漫画は「蓮華王国」という
短編のものだけですが、鑑真和上の登場するもので
個人的に特に好きなものです。
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家賃が払えなくなった鬼太郎一家は仕方なく
「祟りが有る」と恐れられて数百年も閉ざされて
いた「ミイラ寺」に移り住む事になり、後から
そこにやって来た地蔵は、そこにあるのが鑑真和上の
ミイラである事を告げる。
調べるために鬼太郎一家は閻魔大王のもとに行き、
千二百年に和上が日本に渡られた当時の様子を探る。
鑑真和上が日本に渡って仏法を広めようとしていた時、
ミズチという大妖怪がそれを妨害しようとしていたのを
知った。
閻魔大王に鑑真和上の護衛を頼まれる鬼太郎。
「お釈迦様もきっと御喜びになります。」
「神もホトケも僕には関係ないんだけど。」
そこでねずみ男が一言。
「鬼太郎、庶民が妖怪に苦しめられているのだ。
それを助けるのはお前の使命じゃないか。」
更に目玉が一言。
「どうだい、物価高の現代を離れてしばらく
過去の時代にとんでみようじゃないか。
鬼太郎、これはホトケ様の仕事じゃ、断る訳にも
いくまい。」
地蔵が一言。
「鬼太郎さん、あなたこそボサツだ。」
昔の奈良の都に辿り着いた一行は、丁度鑑真和上が
即身仏になろうとしても、迷える死者と成仏する
者の境界の橋がミズチによって破壊され、渡る
事が出来ずに生死の境を彷徨っているのを見た。
ミズチは鬼太郎達を得意の美女の幻惑を用いて誘惑し、
一旦鬼太郎とねずみ男は罠にはまるも、目玉の作戦が功を奏し、
ミズチの爆発した体から吹き出た妖気のエネルギーと
鑑真和上の魂が合体して新たな橋となり、双方が成仏した事を
知った。
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この漫画の中では、ねずみ男が鑑真和上が成仏するか
否かの「鑑真トトカルチョ」という商売を始め、
最後に賭博容疑で逮捕されそうになって逃げると
いうオチがついていますが、この漫画の最後の
鬼太郎と目玉のやりとりが個人的に特に印象に
残りました。
「お父さん、人間って何故あんなに苦しんでホトケ
にならなけりゃいけないの?
僕にはわかりませんね。」
「そうじゃろうなあ。
天上天下唯我独尊、この意味がお前にはわかるまい。」