存命中に「中有教授聴聞解脱」を7遍聞いて
心の中に その内容を留めておく事で
臨終において必ず成仏できるとされ、
目にするのみで 解脱の深い教授が得られるとされます。
以下 「チベット死者の書」の一部で、
死後4日目に 死者の目の前に阿弥陀仏の まばゆい赤い火光と同時に
餓鬼界に通じる微弱な赤光の両方が出現するので、
死者は 阿弥陀仏のまばゆい赤い火光に向かうべきであり、
餓鬼界に通じる微弱な赤光の方向に行ってはならないと教授される部分です。
「善信(ぜんしん)
一心諦聴(いっしんていちょう)
此第四日(しだいよっか)
当有根本清浄火大之紅色光(とううこんぽんしょうじょうかだいしこうしきこう)
由于西方紅色極楽浄土所放射(ゆううさいほうこうしきごくらくじょうそしょほうしゃ)
有阿弥陀如来世尊(うあみだぶつにょらいせそん)
身紅色(しんこうしき)
手執妙宝蓮花(しゅしゅみょうほうれんげ)
坐孔雀王宝座(ざくじゃくおうほうざ)
与白衣尊聖仏母相抱(よびゃくえそんしょうぶつもそうほう)
与観自在及文殊師利両菩薩(よかんじざいぎゅもんじゅしりりょうぼさつ)
各有仏母(かくうぶつも)
名ジルチマ(みょうじるちま)
及アロキマ者(ぎゅあろきましゃ)
以為眷属(にいけんぞく)
此六聖尊之円光聚中(しろくしょうそんしえんこうじゅちゅう)
放射浄妙紅光(ほうしゃじょうみょうこうこう)
照臨汝身(しょうりんにょしん)
此妙観察智光(しみょうかんさつちこう)
紅色宝焔(こうしきほうえん)
燦爛眩耀(さんらんげんよう)
皆出生于阿弥陀慈父之心中(かいしゅっしょううあみだふししんちゅう)
以其光焔強烈(にごこうえんきょうれつ)
汝或不敢仰視(にょこくふかんぎょうし)
但汝不可畏縮(たんにょふかいしゅく)
同時又有餓鬼道之薄弱紅光(どうじゆううがきどうしはくじゃくこうこう)
亦随之照射于汝(やくずいししょうしゃうにょ)
汝不可著此(にょふかじゃくし)
須振作精神(すしんさせいしん)
毫無怯弱(ごうむきょじゃく)
因汝之貪心業力(いんにょしとんしんごうりき)
此時牽使汝畏観眩耀之強大紅光(しじけんしにょいかんげんようしきょうだいこうこう)
而喜著于弱小之餓鬼道紅光(にきじゃくうじゃくしょうしがきどうこうこう)
則為汝之大障(そくいにょしだいしょう)
汝此時応実心認識大紅光為智慧光(にょしじおうじつしんにんしきだいこうこういちえこう)
而観入之(にかんにゅうし)
則汝当認証仏果(そくにょとうにんしょうぶっか)
若汝未能認識(にゃくにょみのうにんしき)
須専心誠敬(すせんしんせいきょう)
自念言曰(じねんごんわつ)
此為阿弥陀世尊之恩光(しいあみだせそんしおんこう)
我惟一心帰命(がゆいいっしんきみょう)。」