不屈の遺志を継いで

少し前、長い間頑張ってこられた同志が亡くなられました。

80数年の生涯は波乱万丈であったと、葬儀の折知人の方が語られました。
労働組合で頑張っていたKさんは、働くものの権利と生活擁護のために献身的に働かれていたそうです。
戦後間もない時期に吹き荒れたレットパージの嵐の中、職場を追われ、その後は、レットパージ被害者の名誉回復の運動でも頑張ってこられたそうです。
女性の立場からは、全国組織の「婦人民主クラブ」の熊本支部立ち上げに尽力され、女性の地位向上にも大きく貢献してこられたと伺いました。
さまざまな闘いの中で、家事や子育てを行い、近所の方にも頼りにされる存在であったそうです。


私たちには経験できないような、さまざまな困難を乗り越え、それでもくじけず明るく生きてこられたKさんの生き方の一端をお聞きし、その不屈の人生に多くを学ばなければと思いました。

今、国会では「戦争法案」が強行されようとしている中で、あの悲惨な体験をしてこられた、その意思を受け継ぎ、戦争を繰り返さないために、頑張っていきたいと思います。

葬儀の帰りの道すがら、炎天下に黄色いコスモスが暑さに負けじと咲いていました。
Kさんの生きざまを見るようでした。