熊本市議会・予算決算委員会総括質疑報告・・・地域コミセンの運営委託料、市長が適切に改善を約束

コミセン委託料の改善を要望・・・市長は適切に改善することを約束
コミセンの人件費単価が最低賃金を下回っていることから、速やかな改善を要望
3月12日の熊本市議会・予算決算委員会総括質疑で、コミセンの委託料の改善を求めました。
現行のコミセン委託料における人件費の積算時間単価は821円で、熊本の最低賃金898円を大きく下回っています。
最低賃金まで引き上げるには、１コミセンあたり約２９万円、総額2,200万円が必要です。
しかし、現行のままでは、指定管理者がそこで働く人に最低賃金を支払うことができず、最低賃金支払いを規定した労働基準法に反する状況です。
この状態は一刻も早く改善すべきです。本来ならば当初予算編成時に改善すべきでした。
質疑では、文化市民局長が「見直しが必要と考えている」と答弁したことを受け、対応を協議している財政局に、当初予算の変更が無理ならば、補正予算での対応を求めました。
また、指定管理者制度では、「公募施設のランク別人件費単価表」を定め、公の施設にふさわしい職員人件費となるよう規定しています。
今のままでは、市が定めた「ランク別人件費単価表」との整合性もなく、最低賃金を払えない委託料は放置できません。雇用のために委託料を払っている市にも責任があります。
労働基準監督署から是正を求められるような内容を、公の機関である熊本市が放置していいのか、対応を市長に求めました。
市長は、「改善が必要であり、適切に対応する」と答弁し、改善を約束しました。
人件費の積算単価が低いために、賃金を払っている各コミセンは経営が厳しくなっています。
答弁にもとづき、早い時期に補正予算を提案し、４月に遡って最低賃金以上への引上げを行うことを求めました。