2月1日から15日まで、市内5カ所で昼・夜のべ10回開かれている「市役所本庁舎に関する市民説明会」に参加しました。
私が参加した中央区の市役所14階ホールでの説明会には、参加者から「わからない」「納得できない」の声が相次ぎました。
【出されていた意見】
・熊本地震の時に一番安心できたのが市庁舎だった。市民の負担を説明すべき、建替えは反対。住んでいるボロボロの団地こそ建替えてほしい。
・市役所の地下には固い壁があると聞いている。専門的なことはわからないが、建替えありきですすめられていると思う。簡単に建替えないでほしい。神戸市役所も地震に被災したのにまだ使っている。
・結論ありきですすめているのではないか。専門家の意見も分かれている。政令市で一番高い国民健康保険こそ引き下げてほしい。
・告示波とか、サイト波とか、わからない。誰にでもわかるように説明してほしい。
・耐用年数を何十年も残している建物の建替えは認められない。桜町ホールは何百億円も使って、市民の役に立っていない。市役所は、市長の」ものでなく、市民のものだから建替えは撤回してほしい。
・さくらカードのことで10000人の署名が集まったのに、市長は会ってもくれなかった。市長室にはかぎのかかるドアをつくり、市民をシャットアウトして、守衛までおいている。市長は市民の声を聞かない。大きなハコモノをつくっても、儲けているのはゼネコンばかり。
・移転建替えにはお金がかかるので、設備改修だけでいいと思う。仮に建替えるとしても、白川公園案には反対。災害時の大切な避難場所にもなる中心部の公共的な場所をなくさないでほしい。
・地下の杭や連続壁を考慮して耐震性能を調査すれば、耐震不足にはならないと思う。市の言う「耐震不足」は脅迫に聞こえる。
・本庁舎に何か問題があれば手を打たないといけないとは思うが、即「全面建替え」というのがわからない。改修して利用すべき。
・現庁舎は40年も経って老朽化しており、設備や立地にも問題があるので建て替えに賛成。
・市庁舎整備は、市民全体にかかわる大事な問題なので、熊本城ホールをいっぱいにして市民に説明したり、住民投票も行うべき。
・説明会の場に市長が出てきて、直接市民の声を聞くべき。
「建替えありき」ですすめる市のやり方に、多くの市民が納得していないことがよくわかりました。
杭や地下連続壁の調査をこれからやるというのに、結果も待たず「耐震性能が不足している」という説明を繰り返すのは、「建替え」の押し付けです。
市民の声を聞かない市の姿勢が表れています。
建替えありきで絶対にすすめるべきではありません。
市民への説明責任を果たし、市民の声を充分聞き、市民合意ですすめるべきです。