アルバム「Request」の一曲。「Request」は’87年8月に出たのだそうだが、僕の中では翌年の5-6月頃の印象が強い。レコードを借りて来たのがその頃なのだろう。「恋の嵐」の中で、雨の中二人で車に乗り、Rain もっと降って、嵐を呼んで、という歌詞があって、ちょうど梅雨の季節にぴったりだなあ、と思った記憶がある。「恋の嵐」は1曲目で、これもいいのだが、You Tubeには適当な動画がない。
このアルバムは竹内まりやがいろいろな人に提供した曲のセルフカバーだから、曲調がまちまちだ。「駅」は正当歌謡曲風の曲調で、何となく鉄道の持つ重い雰囲気に似合っている気がする。
曲の主人公のような経験は無いけれど、駅や車内で知り合いに会うことは結構ある。声をかけて話をする事もあれば、ちょっと知らないふりをしたいときもある。考えてみると、頻繁に走っている列車や、長い駅のホーム、たくさんの人の中で知り合いに会うなんて不思議なことだ。いつも同じ列車に乗る、気になる人に会いたくて、というのも、昔はあったと思うけど、今はさすがに。
自分の中だけの勝手な想像だが、この「駅」は大きな駅ではなく、各駅停車しか止まらないような小さな駅のような気がする。かといって地方ローカル線ではなくて、都市近郊の私鉄の、改札が二つか三つぐらいの小さな駅。急行や特急は頻繁に通るけど、たまに止まる各駅停車が来ると、10人かそこらの人が降りたって、しばらくするとまた静かになってしまうような。改札口も今は自動改札になって、ずいぶんと雰囲気が変わってしまった。
当時の音源はカセットで、それをmp3に落としたものを、今はメモリー型のウォークマンでたまに聞いている。やっぱり懐かしいと思う。