国際フォーラムで開催されていたラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの、ファイナルコンサート「パリの花火」に行って来た。ラ・フォル・ジュルネは何年も前から、ポスターなどを見かけていたのだが、聞きに行こうと思ったのは今回が初めてだ。それも、直前になって急に思い立ち、予約券売り場に行ったときは大半が売り切れていた。本当は「カルメン」ハイライトなんかも聞きたかったのだが。
結局、ファイナルコンサートだけ、券を取ることができた。最後のいいところだけ取ってるみたいで、ちょっとあれだけど。
この催しの特徴で、一つの公演の時間は短い(1時間弱)代わり、値段はとても安い。ファイナル・コンサートはとても遅い時間に始まる。開演は9時45分だ。
演目はサン=サーンス「序曲とロンド・カプリチオーソ」、ロドリーゴのアランフェス協奏曲から第2楽章、ラヴェルの「ボレロ」、ヒメネス「ルイス・アロンソの結婚式」より間奏曲と、てんこもりだ。
会場はAホールという、5000人収容できる巨大なホールで、音楽専用ではない。ので、最初のサン=サーンスはちょっと音が遠くて迫力がない感じ。さすがにギターの音は届かないので、PAが入っていたが、音響的にはちょっとバランスが悪い気がしたものの、演奏はとても良かった。
時間が短いので慌ただしい。次は「ボレロ」。これはとてもノリの良い感じで、楽しかった。だんだん会場の雰囲気も盛り上がってくる。最後のヒメネスがどんな曲か、寡聞にして知らなかったのだが、ルセロ・テナの驚きのカスタネット演奏が素晴らしかった。最後は何度もカーテンコールで呼び出されて、カスタネットのソロ演奏、そしてオケと一緒に「カルメン」序曲を2回も演奏してくれるサービスぶり。会場はほぼ総立ちになり、スタンディング・オベーションが数分にわたって続いた。いやあ、これだけ盛り上がったクラシック・コンサートは初めての経験だ・・。
「ボレロ」はCDで聞くのもいいが、やはり実演だとソリストがどこで出てくるかがわかっていいなあ。この会場では、上手、下手に巨大モニターがあり、ソリストの様子をアップで見せてくれる。テレビ中継みたいだが、大会場でもあるし、こういうのも悪くない。
この連休はせっかく天気がいいのに、ほとんど外出しなかった(腰を痛めていたりして、出かける気にならず)が、このコンサートを聴けたので、良しとしよう。
9時過ぎだが、人でいっぱい。お祭り気分。
屋台村はいつもはランチタイムなのだが、今日はディナータイムで、お酒も提供している。少し早めに来たのだが、途中余所に寄ったりして、夕食を食べそびれた。この屋台村を見て、しまった、と思った。
キオスクコンサート。中央にピアノが置いてある。夜9時だが、まだやるようだ。
終わったらこんな時間になっていた・・。中央郵便局。