
菅官房長官がリゾートや観光地で余暇を楽しみながら仕事する「ワーケーション」を普及させたいなどと言っているニュースを見た。
こういうのは単に余計なお世話だという気もするし、利益団体の意向を汲んでいるだけだと考えて聞き流すのがいいような気もするが、同時にいろんなことを連想させる。
前職では香港の役員たちが日本に来て、あちこち遊びに行くのをオフサイトミーティングと称していた。まあどこでもやっているといえばそうなんだけど。
あの会社が長いこと鳴かず飛ばずでいたときにどうにか続けていられたのは、日本にそれだけ行きたいところがあったからたという気がしないではない。定番の箱根、北海道、京都、あとは飛騨高山、阿蘇とかも行ってたかな・。
もちろん僕は行っていない。。しゃちょうが経費精算のシートを持ってきて、それ見るとどこで何してたかわかる。レンタカーとかも人気があって、高速を160km/hとかで飛ばされて肝を冷やしたと良くこぼしていた。
それとか、帳票に日光江戸村入場券、とかいうのが貼ってあったりする。。
ちょっと専門的な話だけど、なにを交際費(税金の計算上不利になる)にするか経費と認めるかの基準を、税務署はわざとあいまいにしているという説がある。税務調査に入った時に、これは経費として認められないといいやすい(=仕事した成果になる)ようにと。ほんとかどうかは知りません。
社員向けに交際費の講習会をしても、あんがいと交際費か会議費、広告宣伝費、はたまた個人所得かというのは、境界があいまいなところがあって、質問されて困ったりもした。
江戸村入場券なんてのは個人の所得(=ただ遊んだだけ)だろうとは思うのだが、そういうことは総合的な塩梅(ちいさい会社だしもうかってないしふだんきちんと帳簿つけてるから税務調査はこないだろう。業法に基づく管理は厳格にしてるし監督官庁はそっちはきにするがこういうのは目にあまるほどでなければだいじょうぶ。それに社内的に上にうるさくいうと煙たがられてあとでめんどくさい)で決めたりする。
どうだ、AI会計おまえにできるか・?
もっとも、最後の要素はAIには関係ないかもしれないな。。
そういうわけで、ワーケーションとかいうなら交際費うるさいこといわないでね税務署・。もっとも、そのためには会社が黒字じゃないとお金はらえませんからね・・。それに、個人的にはそういう会社持ちみたいの嫌いで、社費でなんかしたくはない。
それにしても一般論として休暇先で仕事するなんてのはバカな話だ。既に自宅がくつろぐ場所から仕事場になっておかしなことになっているというのに。。都心のオフィスを減らすというのは人の密集を避けるという意味で合理性はあるが、社員は住環境をその分供出していることになる(手当出しているところもあるが)。
なので、公共セクターの政策課題としては、地域ごとに自由に使えるサテライトオフィスの拡充ではないかな。実際、うちの近所にもあって、昔(コロナなんかのずっと前)ちょっと使ったこともあったけど。登録が法人名義でないといけなくて、前職だと一言社長に言ってやれたんだけど今はちょっとめんどくさそう。。あれをもっと推し進めて、都心にあるシェアオフィスみたいのを作っていけばいい。ホテルにWi-Fiなんていうからあれなんで、各地にちゃんとした設備の整ったオフィスを作っていったらどうかしら。。
まあそういうところだって、クラスター出る恐れはあるけどね。国も自治体もそういうのは嫌がるだろうな。。
とにかく、もう戻れないんだから小手先じゃない道筋を考えないとね。うまくやれば限界集落も空き家問題も解決するかもしれないし・。