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たまたまテレビをつけてたらNHKで輸送の2024年問題をやっていた。
じっと見たわけではないので感想にはならないが、途中労働経済の教授が「90年に運送業の規制緩和があり、零細運送業者がひじょうに増えたため、過当競争になり輸送従事者の労働環境が厳しくなった」というような趣旨のことを述べ、「私はこの政策(規制緩和)が妥当であったかどうかをもう一度検証すべきだと思っている」と話されていた。
たしか昔の自動車雑誌で、大手宅配業者の若い社員が年収1千万だか稼いでて、フェラーリの中古車を買った、みたいなPRストーリーが載っていて、当時同世代だった僕はあの人たちお金持ちなのね、と思った記憶がある。規制緩和前=バブル期だからそういう話はふつうにあった。不動産の人もあの頃は3時半ぐらいで仕事上がってあとは仲間と飲み歩いてたとか、言ってたな。
規制緩和は参入障壁をなくして競争原理を働かせ、社会の効率化を促すわけだから、これが悪いわけではない。
ただ、日本人ってすごく粘り強くて苦境を耐え忍ぶ力が強い。
それに横並び意識が強いから、みんなでいっしょに頑張っちゃう。
もう無理だと思っても、それをなかなか言えない。
なので、本来は優勝劣敗が働いて、より効率的な企業が生き残るところを、みんなで辛い思いをする社会にしてしまう。
という、感想を持った。
だって外資なんて、半年前に華々しく事業立ち上げて、我々は長期的な視野に立ち云々とかいう舌の根の乾かぬうちにちゃぶ台ひっくり返す、てなこと、見てきましたからね。
あの決断力は、ネイティブなぼくらの心の中からは出てこないです。
たぶん、お米作ってきたDNAは誰もが持っているので、そう簡単に癖は直らないと思うし、そもそも直すべきことか、って気もする。
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ただ、物事を変えるちからは(日本人)あるので、多少時間はかかっても良い方向に向かっていくことでしょう。適切な方向を見つけたら、粘り強さは武器になるはずですし。