
かねてからリコーがプロジェクトとして公表していたフィルムカメラが完成し、海外では今月、国内も来月の発売が発表された。
2年ほど前に開発が公言されていた。
若者の間ではフィルムカメラ、インスタントカメラが流行しているが、カメラ本体は製造が終了して20年近くになる。
アナログレコードも流行してるし、カセットも人気だというが、これらはプレーヤーが今でも供給されている。しかし、フィルムカメラはチェキとか写ルンですしかなかった。安価な中国製というのもない。
プロジェクト開始時はやや懐疑的な論調もあったが、こうして製品を見ていると、これはいいところをついた感じがする。マグネシウムボディで過度にレトロな外観でもないし、結構万人に受けるかも。
ハーフサイズなのだそうだ。
フィルム送りは手巻き式、フォーカスはゾーンフォーカス式となっている。
露出は自動。
お値段は直販で8万8千円とそこそこするが、趣味的には手が出ない金額でもない。
ところでリコーのゾーンフォーカスって、たしか2000年ごろに製品出てなかったかなと探したけどたぶんこれかな。
当時コンパクトカメラはAF、AEで完全カメラ任せがふつうだったので、これは逆に新鮮で、アサカメが記事にしていた。その頃ロモなんかも結構人気でしたよね。あと、フォクトレンダーのベッサシリーズとか。あの頃は面白かったなあ。。
それにしても、カメラ雑誌が今も元気だったら、大特集を組んでいたでしょうにね。そういうの、読みたかったな。
うちにはフィルムカメラが3台ある。いただいたMZ-3と、親が使ってたOM-1、もうフィルムがないけどAPSのニコンニュービズ。
APSフィルムは1996年にリリースされた規格で、2011年に製造終了となった。
90年代に現れた新規格って、つくづく薄幸だよな。
今回の17は魅力的だけど、買うかどうかというとちょっと手が出ないかもな。
でも応援したいし、末長い供給を望みたい。