専門外の事だし、普段安易な批判は慎むように心がけているが、すこしわからんことがある。
適合しないとされた案件の一部は、基準より厳しい条件で試験をしたことが不適合とみなされたという。
上記社説では;
品質不正と言っても悪質性の軽重は様々だ。今回発覚した行為の中には、あえて規定より難易度が高い検査を自主的に行った結果を反映させたものも含まれる。現場の担当者は自らより高いハードルを課し、品質を担保しようと考えたのかもしれない。
だが、ルールはルールだ・・(後略)
強調は筆者。以下同じ。
大分前に大型自動車のタイヤが外れて通行人が死傷する事故が起き、問題になったことがあった。所定の方法とは違う計測により、より良い燃費が公表されていた、という事案もあった。
今回の事例には様々なケースが含まれる。しかし、上記社説の論調は自動車会社へのやや感情的な批判に終始している。
日経には「Think!」という有識者のコメントが載っている記事があるが、山本真義氏はこうコメントしている。
トヨタ自動車が公式HPで発表した状況説明では
・エアバッグをタイマー着火した開発試験データ(トヨタ側がより厳しい環境試験)
・頭部への衝突試験角度(トヨタ側がより厳しい角度試験) ・・(中略)
等、国交省の試験よりもより厳しい自社試験を申請に使っている状況である。
・・国交省は今一度、国内メーカーをサポートする実効的な法規を再考する時期ではないか。 国が産業を押し潰している。
話は飛ぶが、企業の経費の中に交際費とよばれるものがある。これに該当すると損金(費用)として認められない(=税金が高くなる)。
どういうものが交際費に相当するかは通達に書かれているが、実務では判断に迷うことがある。ある人によるとこれは「税務調査の時に指摘しやすいように、わざとあいまいに規定している」のだという。
まあ、とかくこの世は住みづらいということで。