*ビデオはThe West Wing Season 6 "Gaza" (2004)より。この後、主人公ドナ(米政府視察団)は移動中に爆弾テロに遭い瀕死の重傷を負う。
時事関係をもうひとつ。
かなりナイーブな感想にしかならないのですが、世界には人命に対する意識が高い地域とひじょうに希薄な地域があるものですね。。
ガザのハマースやヒズボラは同胞の生命を第一に考えて行動してはいません。手術室の廊下に並ぶ血まみれの子どもたちとか、破壊された学校の映像が世界中で流されることは、ある程度彼らの意図していることであって、それにより相手(イスラエル政府)の倫理的立場を毀損し世論を味方につけているのです。
住民がそれをどうとらえているのかを考えることは、自分の想像を超えます。それが素晴らしいとは思ってないだろうし、誰かがその考えをひじょうに押し付けてるわけでもなさそう。
ちょうど20年前の今日は、ロシア南部北オセチアの学校占拠事件が起きて、子供を含むおびただしい市民が亡くなっています。ロシアではこのほかにも市民が犠牲になるテロ事件が多数起きていて、その都度多くの人が亡くなっています。今のウクライナもそうですが、あの事件の時は(ロシア政府の突入がかなり強引だったので)、この国はずいぶんと人命に対する意識がちがうな、という強い印象を受けました。
日本であればもう少し穏やかにものごとを解決するような印象があります。
しかし、日本はテロ先進国なのだそうです。我々の世代では地下鉄サリン事件がとても印象に残っていますが、昭和後半には度々街中でテロ事件が起きていたようです。何度か書きましたが、前職の職場近くのビルは三菱重工爆破事件の現場で、通行人も巻き添えになったと聞きました。
ごく最近でも政治家が襲われる事件が起きていることは、ご承知のとおりです。
日本人は気配りとおもてなしの民族、というのは物事の半面で、むかしから議論よりも手を出す方が得意なのは変わってない気がします。。
イスラエルは議論好きという印象がありますが、何事も話し合いで解決しているとはいいがたいですね。
和を以て貴しとなす民族も、何事も議論を尽くす民族も、さいごには手を出すというのでは、なんとも望みがない。
もうひとつベタな感想ですが、戦乱による恨みつらみは世代を超えて残るんですよね。それが冷静な判断を狂わせる。
この、人々を狂わせるものから、自らを解き放つことは非常に大事ですが、なかなか難しいようです。