例年恒例だが、今年は親が行きたくないとのことだったので、昼食だけ一緒にして、いつもより遅く一人で出かけた。親も最近は七か所は行けなくて、去年は翌日残りを一人で廻ったりしていたのだが。
時間が遅いこと、そしてここでもコロナの影響が散見されて、時代の息吹を痛切に感じることとなった。
法恩寺(恵比寿)ここで撮影すると十中八九、ホワイトバランスが青くずれてしまう。敷地の白い小石が影響するのかもしれない。
恵比寿様は商売繁盛の神様。越生駅に最も近い。
正恩時(大黒天)
小槌と大袋を持ち福徳、財宝を招くといわれる。
例年こちらでは住職のご家族?から、甘酒の接待にあずかってきたのだが、今年はどなたも表に出ておられなかった。よくお子さんたちがけなげにお手伝いしていて、小学生ぐらいだったのがもう高校生になったかな?などと、時のながれを感じながら毎年訪れていたのだが。
奥の方にはわんこがいて、この子も10年ほど前には子犬だったのが、すっかり貫禄がついた。今日は寝てたけど。
ここでインターミッション。いつものお蕎麦屋でにしんそば。
おばさんとはすっかり顔なじみで、親の近況など話す。
弘法山(弁財天)。芸能上達の女神。じいさんばかりの神様のなかで、唯一の天女様。
小高い山の上にあり、駐車場からまた階段を百段ほど上る。
最勝寺(福禄寿)幸福(福)身分(禄)長寿(寿)を兼ね備えた招徳人望の神をまつる。
いつもここに行く道筋がわからなくて苦労していた。さいきんようやくナビを使わなくても行けるようになった。
除夜の鐘はもう終わっているが、やはりコロナの影響でやらなかったらしい。
それと、ここでは毎年必ず干支の土鈴を買っていたのだが、今年は誰もおられないようで、窓を閉ざしていた。
こまった。丑年の土鈴、どこかで買ってこなきゃ。
円通寺(寿老人)長寿延命、富貴長寿の神様。ここの手前に観光センターがあるが、正月はやっていない。夏に訪れたときは営業していて、梅干しとかを買った。ただし夏は七福神めぐり(の御朱印を押すなどのキャンペーン、じゃないか、そういう催しもの)をやっていない。
梅とともにこの地の名産柚子を配っていた。
もらってきたけど、ちょっと傷んだやつを持ってきてしまった。。
全洞院(布袋尊)。
笑門来福、夫婦円満、子宝の神。布袋尊は弥勒菩薩の化身といわれる。
昨年訪れたとき、ここは閉鎖になていたが、今年は復活していた。子供たちが出入りしていたので、ご家族でこちらに詰めているらしい。お寺のことはよくわからないが、人を派遣されるようなことをしたのかもしれない。
龍穏寺(毘沙門天)。財宝、福徳を授ける融通招福の神。
山の中腹にある。いつも最後に訪れるところだが、午後4時ぐらいに訪れたらもう窓が閉まっていて、お賽銭を上げることができなかった。
ちなみに今回はフィルムカメラのMZ-3も同道して、並行して撮影したが、途中から暗くなったので(フィルムはVelvia100)撮影を断念している。
これも恒例だが、山を下りて駅近くの店で、名物の飴と酒まんじゅうを買おうと思っていたら、もう閉店していた。これはコロナとは関係ないかもしれない(単に遅かったせいか)。
正月にこうして七福神めぐりをするのは20年近くになるが、時とともに変わってきたこともある。とはいえ、上記のお寺のなかには鎌倉時代に作られたお寺もあるそうで、そんな時代にもこの地に人が何らかの営みをしていたのだと思うと、感慨深い。。
人々の営みは時代とともに変わる。
例えば太平洋戦争の頃は、この辺りの若者も徴兵されて、人々が武運長久を祈る、なんて場面もあったのかもしれない。
そんなことを考えながら、今回は巡ってみた。