うさぎくん

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第2021回 N響定期公演 ブロムシュテットさん

2024年10月27日 | 音楽
25日(金)の定期公演に行ってきました。
ブロムシュテット+N響の公演は2019年11月、2021年10月に続き3度目です。

今年97歳になられました。

3年前の公演ではふつうに歩いて舞台に出てこられたけど、さすがに今回はコンマスの方の肩を借りて登場。椅子に座って指揮をします。

前回は楽器配置に驚いたのですが、これはこの方のスタイル(古典的な対抗配置)のようです。指揮台は第一、第二バイオリンの間に挟まるように配置されています。


演目はシューベルトの交響曲第7番、8番です。

むかしは8,9と呼んでました。うちにあるCD(アバド・ヨーロッパ室内 / ワルター・コロンビア、それとベーム・BPO)はどれもそう書いてありますが、変わったんですよね。変わったのは最近の話でもないですけど、あれ、と思うのは普段そんなには聞いていないせいかな。いわゆる「未完成」と大ハ長調の交響曲ですね。

7番はとても静かにはじまり、フォルテでも決して強奏せず、それでいてとても表情豊かな非常に凝縮された演奏でした(語彙力・)。
わかりませんけど、指揮者とオケとの間に強い絆があってこその演奏なのだろうな。休憩時間中に心の中で演奏を反芻しながら、涙がでそうでした。
関係ないけどNHKホールトイレ少なすぎですね。男でも長蛇の列ですから。

8番は先ほどとは違い、テンポも切れ味よく、力強い推進力でぐんぐん驀進します。気がつきましたけど、この曲も汽車っぽいですね。天国的に長いといわれるように、ほんとうに長くて、バイオリンの人が度々楽譜を前のページに戻してました。何回繰り返すのか・わからなくなりませんかね。
ブロムシュテットさんは全部了解済みというかんじで、暗譜で指だけで指揮しています。10本の指すべて使って指揮するという感じでした。



この演奏会ではカーテンコールを撮影してもよいことになっていました。
演奏中はもちろん禁止ですし、フラッシュも禁止。

N響演奏会のオーディエンスでしたら、マナーもしっかりしているから問題ないと思いますが、こうやって部分解禁すると勘違いして演奏中に撮ったりされないでしょうかね。。

ともかく、カーテンコールはたいへんな盛り上がりで、ブロムシュテットさんも(歩くの大変なのに)何度も舞台に戻っては挨拶していました。



日本人は老巨匠が好きだなどと言われますが、ブロムシュテットさんはふだんの生活もひじょうに謹厳実直な方で、厳格な菜食主義を貫いてこられたとのことです(ウィキより)。
いまよりも若い頃から写真ではよくお見掛けしていましたが、昔から年齢よりずっと若く見える人でした。

身体も大切ですが、常に今よりも前に進もうという気持ちを持ち続けてこられたからこそ、今でも舞台に立ち人々に感動を与えることができておられるのでしょうね。
より長く生きる者はより遠くまで行くことができる。
菜食はむずかしいけど、色々見習わないとなあ。
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