在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”フェウディ・ドゥブル・スプマンテ” 3種 フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ

2007-11-14 17:59:44 | Campania カンパーニア
"Dubl Falanghina Metodo Classico 2005"
"Dubl Aglianico Metodo Classico 2005"
"Dubl Greco Metodo Classico 2004" Feudi di San Gregorio -Campania

ナポリのあるカンパーニア州にはよく行くのに、よく飲むのに、何故か、これが初めて登場のカンパーニア州のワインとなってしまった。
さて、ご存知フェウディのスプマンテ3種。メトド・クラシコはシャンペンと同じ方式で造ったもの。つまり、瓶内2次発酵方式。

まず、ファランギーナ。18ヶ月の熟成。
色は、濃い目の麦わら色。泡は細かいがすぐに消える感じ。
香りは、ちょっと堅い感じが一瞬。堅めパンの耳に少し煙たい香りもある。しかし、これは、一番最初の試飲だし、私が洗ったグラスではないので、グラスのせいかもしれない。他は、グレープフルーツの皮などの苦味が立つ。
味は、やや苦味があるが、泡が優しく、それを打ち消す感じ。しかし、最後にほろ苦さは残る。決して、邪魔とは言わないが。。

次は、アリアニコで造った、ロゼ。
色は、落ち着いた色合いの濃い目の桜色という感じか。明るくてきれいな色に、わ~きれい、と思った時代もあるが、今はこういう落ち着いた色合いの方が人気があると思う。
香りは。。。ない、ほとんど、ない。(これを指摘していたのは私だけではない。まあ、温度が低かった、ということにしましょう。)
全体に小さくまとまってる感じ。これでも値段が安ければ良いのだけど。。。
でも、アリアニコでロゼ・シャンパン(スプマンテ)を造るという心意気は大いに買いたい。

最後に、グレコ。24ヶ月の熟成。
色は、緑がかった薄めの黄金色。つやがとても良い。泡はとても細かいが最後には消えかかっていた。
香りはきれい。とても澄んでいて、パンの白い部分、シトロン、白い花、ニワトコsambucoなど。
味の強さもよく、長さも程よくあり、泡が優しく口の中ではじけ、最後の残るほろ苦さがとても心地良い。
3種の中では、最も良い。

なお、写真はグレコのもので、ロゼは、瓶が無色。きれいな色がとても魅力的。