在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Pinot Grigio Le Plantse - Didier Gerbelle 2009

2012-02-06 23:03:23 | Lonbardia, Valle d'Aostaロンバルディア他
”ピノ・グリ・レ・プランツ“ ディディエ・ジェルベル 2009-ヴァッレ・ダオスタ州

銀座コリドー街すぐ近くの大野さんのお店、銀座タッポへお邪魔させていただいた。
Twitterでお知り合いになり、初めてお目にかかった。
小さな、かわいらしい、きれいに整ったお店で、キッチンがよく見え、話をしながら飲めるのがとてもうれしい。
食事も美味で、新鮮な魚、面白い食材、そして、パスタは思わずうなりたくなるアルデンテ。うーん、日本でこのアルデンテは懐かしくてうれしい。

さて、ワインその1は白とする。
個人的に泡ものは好きだが、だから、泡ものを飲むときはそれで食事をしてしまうことが多い。だから、泡もので食事をしないときは、ダイレクトに白、または赤に行く方が好きである。
ヴァッレ・ダオスタのピノ・グリ。
ヴァッレ・ダオスタは、実は唯一イタリアの州の中で行ったことがない州なのだが(ローマからは遠すぎ~)、ワインには思い出深いものがある。
そして、今はヴァッレ・ダオスタにも新しいワイナリー、新しいワインが生まれているが、その昔の主なワインは全部飲んだ。
ヴァッレ・ダオスタのワイン界の第一人者M. R氏には、以前、ヴァッレ・ダオスタのワインをこんなに飲んだ日本人は他にいない、と言われたことがある。

品種はピノ・グリ。赤ブドウである。
ピノ・グリは、色がついているもののみ興味がある。色のついていないピノ・グリには一般的にあまり興味がない。造るならちゃんとマセラシオンをしてよね、と言いたい。でないと、ピノ・グリがかわいそう・・・
色は濃い目、黄金色。ピノ・グリはこうでなくちゃ。(個人的には、玉ねぎ色のピノ・グリが好きであるが・・)・
香りはよく熟したフルーツとミネラルが混じり、そこに白コショウと香草が加わり、きりっとした感じを出す。
ボディがあり、程よい酸味、持続性も良く、実に心地よい。
いいね~!うれしい1本でした。(88点)