在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Barbera d'Asti La Tranquilla - Carussin

2012-02-09 08:49:44 | Piemonte ピエモンテ
”バルベーラ・ダスティ・ラ・トランクイッラ”カルッシン -ピエモンテ州

ちょっと日にちを置いてしまったが、銀座コリドー街近くの大野さんのお店でいただいたワインその2である。
その1は白、そして赤へ。
ヴィンテージは写真がピンボケしてよくわからなくなってしまった。
自分のカメラでないとやっぱり使いにくい・・
裏のラベルには英語表示も入っているので、割と輸出に力を入れているのだろう。
外国に来ると、イタリアで見られない、イタリアで知られていないワインによく会う。
90%やさらには98%輸出ワインにしているというワイナリーもあるからだ。
ワイナリーは星の数ほどあり、酒屋もレストランも星の数ほどあるとはいえ、日本ほど改革に力を入れるところは多くないので、新しいものを取り入れてもらうのが難しい。ルートがすでに出来上がっているところになんとかして入り込まないといけない。
そこで、新しいものを受け入れてもらえる海外へ目を向ける方が楽な場合もあり、ほぼ輸出ワイン海外では、そんなワインに出会えるのも楽しみである。
このピエモンテのワイナリーもかわいらしくまとまった、そして、ラベルもかわいいワインであった。癖がなく、気張らず、気取らず飲める良質のワイン。

濃いめのきれいなガーネット色。
小さな森の木の実の香りがきれいで、そこにほんのりとスパイスが混じる。ただ、若干アルコールが立ち、香りの邪魔をするのが残念。
味わいがとてもきれい。タンニンの質も良く、程よい酸味が全体を引き立てている。料理にとても合わせやすいワイン。(86点)