在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Tinto Pesquera Ribera del Duero Riserva 1996-Alejandro Fernandez

2012-02-08 20:27:20 | vini stranieri イタリア外のワイン
”ティント・ペスケラ・リベラ・デル・ドゥエロ”アレハンドロ・フェルナンデス1996-スペイン

東京都内、祐天寺の、お寺のすぐ前に、レストランをオープンしてもうすぐ10年になるという知り合い、秋庭(アキバ)氏の小さなレストランPONT LEVEQUE がある。
以前一度お邪魔したが、今回久しぶりに訪れた。
イタリアの生ハムやパスタもあるが、フレンチである。
開店当初からがんばっている。料理も美味しいし、気取らずふらっと入れる感じもとても良い。
ご近所の方はぜひ一度足を延ばしてみてください。
さて、料理はお任せコースにして、ワインは、何か面白いものがないかをお願いし、メニュー外のスペインのワインにした。
1996年のリザーヴで、今は造っていないという話。
イタリアにいるとフランス、ドイツのワインはまあまあ飲むが、スペインのワインは意外と飲む機会がない。それも、新しいものはともかく、古いものにはなかなかお目にかかれない。そこで良い機会だと思ってお願いした。

色はびっくりするほどきれい。深い色合いのガーネット色。
香りは甘く、赤い花のブーケをドライにした感じ。さらにミネラルっぽい香り、スパイスに若干の土っぽさが加わる。全然衰えた感じではなく、「残念、ちょっと行ってしまったかも」というような感じもなく、秋庭氏の推薦の通り、まさに飲み頃という感じ。
アタックは優しくて心持ち物足りない感じかと思ったら、すぐにボディがでてきて、タンニンが丸くなっているものの、まだまだいける。持続性もあり、大いに満足。
なんだか今開けてしまってもったいないような気にもなった。飲み頃ではあるが、あと数年後でもよかったかも、と。
とても満足だったのでした。