在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Barbera d'Asti Superiore -Trinchero 2002

2012-02-12 10:10:34 | Piemonte ピエモンテ
"バルベーラ・ダスティ・スーペリオーレ”トリンケロ 2002 -ピエモンテ州

トリンケロは好きなワイナリーの一つである。リストにあれば結構好んで頼む。
ビオのワイナリーだが、ビオ臭くなくて(私は個人的に臭くても良いのだが・・)普通の人にも飲みやすい。
2002年のバルベーラがあった。
それは、長年の友人ユウイチ君の働いている赤坂のイタリアンレストラン、La Bottega del Gustoでである。
食事はとてもおいしかった。ボリュームもたっぷり。
イタリアのイタリアンもいいけれど、日本のイタリアンは、このクラスになると平均レベルがかなり高いと思う。
店内、イタリアワイン、オイルの関連グッズ、イタリアンポップスの音楽で、ちょっとイタリアに帰った感じにもなった。

2002年のワインは、あれば惹かれる。興味がそそられる。
ヴィンテージを極度に気にする人は手を出さないのかもしれないが、私はあれば飲みたいと思うし、かなりの確率で頼む。
2002年は寒かった。夏なのになんでこんなに寒いの??という年だったのを覚えている。だから、多くのワイナリーがリゼルヴァを造るのをやめて、看板ワインをあきらめて、決断に苦労した年である。
しかし、軽め、酸度が高く、物足りないかもしれないがかわいくまとまってそれなりにエレガントだし、看板ワインをあきらめたところは、ベースワインに普段使わない良いブドウを使ったりして、他のヴィンテージより良いという場合もある。
だから、楽しみなのである。それも、10年たって、どうなってるかな~とわくわくする。

色はやや透明感のある、きれいなガーネット色。
イチゴ、木イチゴ、レッドベリーの香りが、ちょっとフレッシュジュースを思わせる感じもある。緑が出て、そこにスパイスがパパっと振りかけられ、そして、心持ちアニマルが出てきている。
きれいな酸味。小さくまとまっているが、透明感を持ち、エレガントで、食事中決してあきないのでした。(86点)