在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

ブルガリアワイン vini di Bulgaria

2016-07-03 09:08:22 | vini stranieri イタリア外のワイン

イタリア負けた。。。。。。。。。。。。




試飲会にも、行って嬉しいものと期待はずれのものといろいろある。
オーガナイズがいつも上手なのはMGロゴス。
ここの試飲会はできるだけ行くようにしている。
ワインはまあまあの時もあるが、食べ物が美味しい。

今回はなぜかブルガリアの大使館にて。
ワインは、ブリュッセルで行われるワインコンクールでのイタリアの入賞ワイン。
そこで、案内状が来た時、ベルギー?イタリア?ブルガリア?と繋がりがよくわからなかったのだが、とにかく行けば、ブルガリアのワインも出ているだろうと思い、行ってみた。

イタリアは高級住宅街の一つ、パリオリ地区の一角、ちょっと奥まったところにある。
結構広い庭を持つ、なかなか雰囲気のある建物。

とにかく暑い日で、試飲会の部屋は、天井がとても高いのにかなり暑く、みんな汗かきかき状態。
ところが、庭園がとてもゆったり、テーブルと椅子も適度な数が出ていて、雰囲気もよく、快適。


外はこんな感じで試飲

さて、結局は、ブリュセルで行われるワインコンクールのイタリアの入賞ワインが参加していて、表彰式も兼ねたものだった。

イタリアワインは(申し訳ないが)ちょっと置いておいて、ブルガリアのワインが5社程度出ていたので、こちらに集中。



白、赤共にまあまあの数が揃っている。(20種くらい)

最近、日本ではブルガリアのワインはまあまあ飲まれているのだろうか?
そのあたりはよくわからないのだが、なんと1970年代に日本に入っていたバルクワインの70%がブルガリア産のもの?
うーん、本当なのかはわからないが、つまり、私たちがワインを飲み始めた頃、実は国産ワインと称して(瓶詰めが日本)ブルガリア産とか、ブルガリア産ワインとブレンドされたものを結構飲んでいたのかもしれない。

とにかく、今でも、イタリアでより日本でのほうが多く飲まれているような気がする。

さて、白はシャルドネなど、国際的品種のみだった。
印象は、うーーーーん。全体に程よくフルーティで、つまり、フルーティさがイタリアによくあるように鼻につかず、飲みやすい。
味わいは、全体的に酸味にやや欠けるような印象。どちらにしても余韻がそれほど長いわけではなく、悪くはないのだが、若干印象に欠けるかも。
日本食にはフルーティすぎたり、インパクトが強すぎたりするワインは合わないので、これは日本食と結構合うかもしれないと思ったり。

白で一番印象的だったのがモスカート。これだけは、モスカート〜と書いている香り(笑)、しかし辛口。

赤も、みんなボルドーブレンド、メルロー、シラーなどの国際的品種で、1種だけ土着品種のマブルッドがあった。
赤はどれもかなり完熟気味で、酸が少なめ、そういう意味では酸味が苦手な人には飲みやすいと思う。
マヴルッドだけは酸が結構感じられ、それでも、イタリアで酸の多いものと比べたら少ない。
完熟、酸が少なめ、でも、長期熟成してリリースしているわけではなく、フルーティさはちゃんとあり、そういう意味のフレッシュさはある。。。
もう一つ、メルロー100%のものが、フランスのものともイタリアのものとも違って印象に残った。

もう少し全体に酸が欲しい、と思ったのは私だけではないのだが、これがきっとブルガリアのワイン?
スーパーで売ってます、という手頃な価格のものから、これはいいワインですよ〜と言われるものまでが揃っていた。

食べ物は、ブルガリアのチーズ、サラミなど、そしてパスタなどなど、かなり豊富に用意され、ゆったり飲んで美味しくつまめた、とても嬉しい試飲会。











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